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03月08日-05号

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  1. 姶良市議会 2019-03-08
    03月08日-05号


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    最終取得日: 2023-04-22
    平成 31年 3月定例会(第1回)平成31年第1回姶良市議会定例会議事日程第5号                      3月8日(金)午前10時 開 議┌──┬────┬────────────────────────────┬──────┐│日程│議  案│       議      件      名      │ 備  考 ││番号│番  号│                            │      │├──┼────┼────────────────────────────┼──────┤│ 1│    │一 般 質 問                     │      │└──┴────┴────────────────────────────┴──────┘┌───────────────────────────────────────────┐│             平成31年第1回姶良市議会定例会              │├────────────────────────┬─────┬────────────┤│                        │開会(議)│  午前10時00分  ││    平成31年3月8日(金)本会議     ├─────┼────────────┤│                        │閉会(議)│  午後 4時17分  │└────────────────────────┴─────┴────────────┘┌────┬──┬──────┬──┬──┬──────┬──┬──┬──────┬──┐│出席議員│議席│ 氏  名 │出欠│議席│ 氏  名 │出欠│議席│ 氏  名 │出欠││及  び│番号│      │の別│番号│      │の別│番号│      │の別││欠席議員├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 1│新福 愛子 │出 │ 9│上村  親 │出 │17│谷口 義文 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ │竹下日出志 │出 │10│東馬場 弘 │出 │18│小山田邦弘 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 3│国生  卓 │出 │11│岩下陽太郎 │出 │19│萩原 哲郎 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 4│峯下  洋 │出 │12│松元 卓也 │出 │20│堂森 忠夫 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 5│田口 幸一 │出 │13│湯元 秀誠 │出 │21│本村 良治 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 6│湯之原一郎 │出 │14│堀  広子 │出 │22│有川 洋美 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 7│鈴木 俊二 │出 │15│吉村 賢一 │出 │23│犬伏 浩幸 │出 ││    ├──┼──────┼──┼──┼──────┼──┼──┼──────┼──┤│    │ 8│湯川 逸郎 │出 │16│和田 里志 │出 │24│森川 和美 │出 │├────┴──┴──────┴──┴──┴──────┴──┴──┴──────┴──┤│          出席  24人       欠席 0人              │└───────────────────────────────────────────┘┌─────────┬────────┬───────┬────────┬───────┐│ 本会議書記氏名 │  事務局長  │ 柊野 信也 │ 事務局課長  │ 迫田 耕蔵 │└─────────┴────────┴───────┴────────┴───────┘┌───────┬────┬──────┬────┬──────┬────┬──────┐│ 地方自治法 │市  長│湯元 敏浩 │企画部長│宮田 昭二 │教育部長│竹下  宏 ││ 第121条 ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│ の規定によ │副 市 長│前畠  実 │市民生活│黒木 一弘 │水道事業│脇  義朗 ││ る説明のた │    │      │部  長│      │部  長│      ││ めの出席者 ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│ の職氏名  │教 育 長│小倉 寛恒 │保健福祉│松元 滋美 │総務部次│橋本 博文 ││       │    │      │部  長│      │長行政│      ││       │    │      │    │      │管理課長│      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │総務部長│福留  修 │農林水産│岩下 直司 │総務部次│米澤 照美 ││       │    │      │部  長│      │長財政│      ││       │    │      │    │      │課  長│      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │加治木総│水流 哲也 │建設部長│徳部 健一 │危  機│庄村 幸輝 ││       │合支所長│      │    │      │管監│      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │蒲生総合│大山 勝範 │消 防 長│福ケ迫勇二 │企画部次│松林 洋一 ││       │支 所 長│      │    │      │長企画│      ││       │    │      │    │      │政策課長│      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │市民生活│福元 義行 │会  計│甲斐 一寛 │保健福祉│倉山 高幸 ││       │部次長│      │管者│      │部子ども│      ││       │生活環境│      │    │      │政課│      ││       │課  長│      │    │      │児童福祉│      ││       │    │      │    │      │係  長│      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │保健福祉│瀬之口明洋 │教育部次│谷山  浩 │企 画 部│原口 浩幸 ││       │部次長│      │長教育│      │地域政策│      ││       │社会福祉│      │総務課長│      │課  長│      ││       │課  長│      │    │      │    │      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │建設部次│草水 博行 │教育部次│小林俊一郎 │建 設 部│丸山  修 ││       │長用地│      │長学校│      │都市計画│      ││       │課  長│      │教育課長│      │課  長│      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │農林水産│竹下  晃 │選挙管理│久保 洋幸 │選挙管理│竹中 裕二 ││       │部次長│      │委 員 長│      │委員会事│      ││       │農政課長│      │    │      │務 局 長│      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │農林水産│枦  良信 │保健福祉│森田 裕二 │    │      ││       │部次長│      │部子育て│      │    │      ││       │林務水産│      │支援課長│      │    │      ││       │課  長│      │    │      │    │      ││       ├────┼──────┼────┼──────┼────┼──────┤│       │農  業│湯脇 信一 │保健福祉│濱田 耕一 │    │      ││       │委会│      │部康│      │    │      ││       │事務局長│      │増進課長│      │    │      │└───────┴────┴──────┴────┴──────┴────┴──────┘               3月8日 ○議長(森川和美君) これから本日の会議を開きます。(午前10時00分開議) ○議長(森川和美君) 本日の日程は、配付しています議事日程のとおりであります。 ○議長(森川和美君) 日程第1、一般質問を行います。 本日は5名の一般質問を行います。順次発言を許します。 まず、2番、竹下日出志議員の発言を許します。 ◆2番(竹下日出志君)     登      壇  皆様、おはようございます。公明党姶良市議団の竹下日出志でございます。私は、通告しました3つの項目について質問にいたします。 はじめに、来庁者に寄り添った市役所ワンストップサービスについて質問します。 高齢化が進む日本、毎年亡くなる人の数はふえています。2017年は134万人あまりが亡くなっています。本市でも877人、1日平均2.39人亡くなっています。大切な家族を失ったとき、故人との思い出に浸りながら、静かにときを過ごしたいものです。しかし、実際はそんな余裕もないほど忙しいと言われております。葬儀の準備や故人の身の回りの整理があります。そんなときに訪れざるを得ない役所での手続が、特に高齢者にとって大きな負担になっています。 そこで、大分県別府市では市役所におくやみ手続に関するワンストップ窓口が設置され、来庁者に好評であります。死亡に伴う手続は複数の部署にまたがり、作成すべき書類も少なくありません。この窓口では亡くなられた方の情報をもとに、死亡に関する手続のお手伝い、必要な課への案内と関係書類の作成を補助してもらえ、ワンストップで手続が進められます。 利用者からはどこで何をしたらよいかわからず、死亡手続の専門窓口があることで大変助かったと。また、市民に寄り添っているこのスタイルが広がることを望む感想も寄せられています。本市でも、来庁者に寄り添ったワンストップで手続ができる窓口「おくやみコーナー」を設置する考えはないか伺います。 次に、県道十三谷重富線平松地区沿線の交通量対策と側溝整備について質問します。 本年2月20日、午後7時40分ごろ、県道十三谷線と県道麓重富停車場線の交差点で、横断歩道を渡っていた女性が大型トラックにはねられ、後続の大型トラックにひかれ亡くなる事故が発生しました。お亡くなりになりました方のご冥福をお祈りいたします。この県道は、大型トラックの交通量が多く、沿線住民の方々はトラックの通行時は、住宅の揺れが大きく夜間も目が覚めるくらい揺れると言われております。 そこで、県道十三谷重富線平松地区沿線、新開橋、警察学校東口交差点付近では、平松工業団地への大型車両の通行量が多く、地元の住民からは大型車両の通行経路変更を求める要望があります。また歩道は、通学路でもあり警察学校入り口バス停近くの原方自治会内にある交差点では、横断歩道に信号機設置の要望があります。 さらに、商業施設前の県道は、大雨時道路が冠水するため側溝整備が求められています。今後、県と協議する考えはないか伺います。 次に、動物愛護管理法に基づく地域猫対策について質問します。 近年、人々は潤いや心豊かで、安らぎある生活を求め、猫や犬を飼う家庭が増加していると言われています。動物を飼養することで命の尊さを知り、他人を思いやれる心が育まれるものと思います。家族の一員として、大切に猫や犬を飼われている方がおられる反面、飼養の放棄や命ある動物をもののように捨てたり、不適切な飼養で周囲の方に迷惑をかけている飼い主もいます。適正に管理されることのない野良猫は、繁殖を繰り返し、交通事故や感染症等の危険が多い環境で飢えや寒さをしのぎながら短い一生を過ごしています。 そこで、人間に捨てられた結果、野良猫と言われるようになった猫たちは、地域において迷惑行為を続けています。人の家の敷地や畑に入っては排泄、また発情による鳴き声やけんか等が騒音につながり、さらにたくさんの子猫が生まれて、地域中を歩くため車でひきそうになります。野良猫に無責任な餌やりをして、野良猫はふえているなどの苦情も聞かれます。 国は、人と猫の共生を目指して、動物愛護管理法を策定し、県は鹿児島県動物愛護管理推進計画を策定して、動物との共生を進めています。 質問要旨1点目、本市において地域猫対策検討協議会の設置は考えないか伺います。 要旨2点目、地域猫に対する理解を深めるための学びの場としての研修会を開催する考えはないか伺います。 要旨3点目、地域猫への不妊・去勢手術の公費助成は考えないか伺います。 ◎市長(湯元敏浩君)     登      壇  皆様おはようございます。竹下議員のご質問にお答えします。 1問目の来庁者に寄り添った市役所のワンストップサービスについてのご質問にお答えします。 現在、市民課窓口には、葬祭業者の方が代理で死亡届を提出されるケースが多く、提出された際に火葬許可証の交付と今後の手続についての説明文書などをお渡しし、後日ご遺族の方が来庁された際の手続にお役立ていただくよう案内しております。 また、死亡に伴う手続につきましては、複数の課にまたがることがあるため、市民課窓口で時間的な無駄が生じないよう案内し、手続の負担を幾らかでも軽減するように努めているところでございます。 ご提案の「おくやみコーナー」を設置するためには、プライバシーに配慮した適当なスペースの確保や、人員配置を検討する必要があると考えます。 市といたしましては、今後、新庁舎建設に向けて、他の相談スペースの設置や、総合窓口を含めたワンストップサービスとあわせて研究してまいります。 次に、2問目の県道十三谷重富線平松地区沿線の交通量対策と側溝整備についてのご質問にお答えします。 大型車両の通行経路変更につきましては、道路管理者である鹿児島県及び通行規制を管轄する姶良警察署へ意見を求め、経路変更の可否を判断したいと考えております。 信号機の設置につきましては、現在のところ、地域からの要望はいただいておりませんが、今後、要望をいただいた場合は、姶良警察署に申し入れを行いたいと考えております。 また、道路冠水に対する側溝整備につきましては、冠水の事実を把握しているところであり、姶良・伊佐地域振興局には報告しておりますので、今後も改善に向けて協議してまいります。 次に、3問目の動物愛護管理法に基づく地域猫対策についての1点目と、2点目のご質問につきましては、関連がありますので一括してお答えいたします。 これまで、市民の方や地域の方から、市に寄せられた野良猫に対する苦情は、特定の個人の野良猫への餌やりに対してのものがほとんどであり、自治会を通じて、猫の適正飼養のチラシの配布や、個別に訪問して指導等を行っているところであります。現在のところ、市に対しまして地域やグループにおいて、野良猫を地域猫とする活動に取り組んでみたいなどの声はお聞きしていないところでございます。 また、地域猫に対する取り組みとしての協議会設置や研修会の開催等については、保健所や獣医師会、動物愛護団体等の協力がないと難しいものと考えます。 なお、県におきましては、動物愛護管理推進計画において、「所有者のいない猫については、地域の問題としてとらえ、地域住民の理解と協力を得ながら、地域猫の対応事例の情報を市町村等に提供し、最終的に猫の保護収容数の消滅につながるよう取り組む。」としていることから、保健所への情報や問い合わせなど、今後、調査・研究してまいります。 3点目のご質問にお答えします。 鹿児島市では、地域猫活動の取り組みの一環として、活動グループが野良猫を捕獲し、避妊・去勢手術を行う際に助成を行っているようであります。 猫は、飼い猫と野良猫の判別が難しいなど、捕獲の実施にあたってはさまざまな課題があることから、先進事例等を参考にしながら調査研究してまいります。 以上、お答えといたします。 ◆2番(竹下日出志君) 来庁者に寄り添った市役所、ワンストップサービスについて再質問いたします。 私は、本年2月15日政務活動として、はじめて大分県別府市で市役所での死亡に関する諸手続をワンストップで対応する「おくやみコーナー」について調査、研究してきました。葬儀の後の役所での手続は実に煩雑です。個々の状況によって違いますが、最低でも5つから7つ、多い場合は30以上の届け出に10以上の窓口を回ります。 こうした手続を一括して、手助けする窓口の開設が広まっています。その先鞭が別府市で、2016年5月に「おくやみコーナー」を開設しています。ことしに入り三重県松阪市、愛媛県松山市、兵庫県三田市、神奈川県大和市が同様の窓口を開設しております。別府市のおくやみコーナーでは、まずお客様シートに死亡者の氏名や生年月日などを書き込んでもらいます。おくやみコーナーの職員がデータを入力すると、必要な手続きが導き出され、関係書類が一括して作成されます。 遺族は、どの課でどんな手続をするのかを記した一覧表をもとに説明を受け、窓口へ行きます。死亡者の情報を訴えられた各窓口では、事前に準備しています。窓口では、お待ちしていましたと迎えられます。体が不自由な場合は、職員がおくやみコーナーに出向くこともあります。必要な時間は3割から5割は短くなったのではと担当者は語っています。 本市では、死亡届の際に火葬許可証と今後の手続についての説明文書などをお渡ししているとの答弁でありました。葬儀の後の市役所での手続は、どの課でどんな手続をするのか、来庁された遺族の方への手続の一覧表の説明はどのようになっているか、また体の不自由な方への対応はどのようになっているか伺います。 ◎市民生活部長(黒木一弘君) お答えします。 まず、本市におきましては、答弁書にもございますように葬儀社の方が届け出をされた際に、この死亡届だけではないんですけども、ほかの届け出も一つになりました1枚のプリントということで、各所にかかる届け出の一覧表というのをお出しして、後日いらっしゃったときに役立てていただくようしているところでございます。また、窓口にお越しになったときには、案内係がおりますので、その案内係のほうで届け出の記入のサポートですとか、各課への案内サポートをしているというところでございます。 あと、本市の場合には大体2号館の1階のフロアということで、大体ワンフロア、それから税務に関しましては2階ということになりますけども、時間的なものについてはほかの市役所よりは短いかと思うところでございます。ただ、お体の不自由な方への案内というところでは、案内係のほうで話をして、そこに各担当が来てもらうというような体制をとっているところでございます。 以上でございます。 ◆2番(竹下日出志君) 体の不自由な方には、担当者が来るということで間違いないでしょうか。 ◎市民生活部長(黒木一弘君) はい。担当者のほうが出向いて、そこで記入とかできない場合もございますので、そのときにはその課に案内するという形にはなるかと思います。 以上でございます。 ◆2番(竹下日出志君) 別府市は人口が約12万人です。おくやみコーナーの利用者は2016年度、1,247件、2017年度、1,482件、2018年度は1,500件を超えています。一般的には10前後の手続が必要になります。多くの役所ではそれぞれ窓口が分かれています。手続ごとに受付窓口を探し、ときに階段を上り下りして同じような書類に故人の名前や住所などを記し続けなくてはなりません。別府市が始めたおくやみコーナーは、この手間にかかる手続を一元化に受け付けてくれるのであります。 まず、訪れると、専任の職員から必要な手続についての説明が丁寧に行われます。お客様シートに故人の名前や住所、口座番号など必要な項目を記入します。職員がその内容をパソコンに入力すると、10の手続が必要なら10枚の書類が自動的に印字されて出てきます。この後は、2つのパターンから選べます。1つは窓口に担当職員が来てもらう。それぞれの手続を担当する職員がおくやみコーナーに来てくれます。2つは、自分で窓口を訪ねますが待たせません。市役所の各担当窓口を自分で尋ねて手続をしますが、おくやみコーナーから各担当者に事前連絡し、情報を伝えてあるため待たせることはありません。書類も整っていますので、印鑑を押すだけで手続を済ませることができます。 私が、調査した中で感じたことは、別府市の長野市長の公約であるワンストップサービスを導入し、市民サービスの向上による感謝される市役所をつくることを目的に、2015年7月に若手職員でプロジェクトチームを結成し、そこで出てきた案がおくやみコーナーの設置でありました。市長に伺います。 別府市では、おくやみコーナーへの遺族からは感謝の声が届き、全国の自治体から行政視察が相次いでいます。悲しみに暮れる遺族に寄り添った、たらい回しゼロの取り組みが注目を集めています。本市でもワンストップサービスを導入し、市民サービスの向上による感謝される市役所をつくることを目的に、若手職員を中心とするプロジェクトチームを結成し、市民の皆さんから大変助かった。丁寧に説明してくれたと感謝される市役所、市民に寄り添ったおくやみコーナーを設置することは、市長いかがでしょうか。 ◎市長(湯元敏浩君) 別府市のその例について、私もまだまだ詳しく知りませんので、もう一回調査研究させていただきたいと思いますが、各市町村が市民に寄り添ったワンストップサービスというものを、さまざまな工夫をもって、アイデアでやっていることについては、いいものを取り入れる、これは非常に前向きにやっていきたいと思いますが、さまざまな市の状態、今の環境もございます。そういったことを勘案しながら考えていきたいと思いますが、この少子高齢化、特に高齢化の問題につきまして、おくやみコーナーというのは非常に市民から感謝されているんだろうなというのは、非常に想像もつきますし、いいアイデアだなとは思っております。 以上です。 ◆2番(竹下日出志君) 別府市でも、市長のトップダウンでこのワンストップサービスは導入されております。今後、市長がワンストップサービスへの導入を前向きに検討されることを要請しておきます。 次に、県道十三谷重富線平松地区沿線の交通量対策と側溝整備について再質問いたします。 答弁では、経路変更は道路管理者、県と姶良警察署へ意見を求める経路変更の可否を判断したいと考えているとの答弁でありました。食品製造業の工場から県道十三谷重富線平松沿線は、平松工業団地への大型トラックの通行時に、家屋が揺れが大きく、運送会社ターミナルから大型トラックが午前3時から5時ごろに頻繁に通行することで、地元の住民からは通行経路の変更を求める要望があります。過去には、運送会社ターミナルから大型トラックが思川沿いに市道新開橋城瀬左岸堤防線を通行していました。市道の路線名では、新開橋城瀬左岸堤防線から上水流城瀬橋線を通り、食品製造業の流通センターを通り、城瀬橋中野線を通り、県道麓重富停車場線に出て、姶良インターへ通行しておりました。 先日も、県道十三谷重富線で大型トラックにはねられ、後続の大型トラックにひかれる死亡事故が発生しています。県道十三谷重富線の大型トラックの通行量を少しでも削減することが、地域住民の要望であります。そこで、通行経路の変更案として市道新開橋左岸堤防線から上水流城瀬橋線、城瀬橋中野線へ通行経路とするため、市道の整備を実施できないか伺います。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 まず、このご質問の中で県道の大型車の通行の変更ということでありますので、これにつきましては沿線住民の方々が先ほどもお話の中にありました騒音、振動ですね。そちらのほうの苦情等も多いのかなと思っております。まずは、そういった市民の皆様の思いを県のほうに伝えていかなければならないと思っております。 おっしゃるとおり県道の大型車の規制というのは、なかなか困難であろうかと思います。その中で県とそれから姶良警察署、そして建設部のほうですけれども、この排水のほうも一緒なんですけれども、一緒になって検討していかなければ解決はできないかなと思っておるところでございます。 以上です。 ◆2番(竹下日出志君) 通学路でもあり、警察学校入口バス停近くの原方自治会内にある交差点に、横断歩道に信号機の設置の要望につきまして、重富小学校の原方、城下、森山自治会の児童が通学路として通行し、横断歩道を利用しております。 登下校時、大型トラック等の交通量が多く、スピードを出す車両も多いため、横断歩道をなかなか渡れず大変危ないとの声があります。信号機の設置については、要望があった場合は姶良警察署に申し入れをするとの答弁でありました。そこで、押しボタン式信号機の設置を望む声があります。スクールゾーン対策委員会では、信号機設置の要望はないか伺います。 ◎教育部長(竹下宏君) スクールゾーン対策委員会の各学校の中での要望は取りまとめはしているところでありますが、合同点検を実施した箇所の、昨日も申し上げましたが緊急合同点検を実施した9か所の中には含まれていないということで、その押しボタン方式の信号については、教育委員会のほうでは把握していないところでございます。 ◆2番(竹下日出志君) 教育長は、現場を見に行かれたことがありますか。 ◎教育長(小倉寛恒君) その場所ということで、そこを見たということじゃなくて、通りがかりで見ることはございます。 ◆2番(竹下日出志君) この県道は、大型車両が多くて大変危険な県道でもありますし、そこの横断歩道もなかなか児童が渡れないという状況でありますので、今後教育委員会としても現場をぜひ見ていただきたいと要請しておきます。 側溝整備につきましては、冠水の事実を把握しておられ、姶良・伊佐地域振興局には報告しておられます。今後も改善に向け協議してまいりますとの答弁でありました。早急に改善ができますように要請しておきます。 次に、動物愛護管理法に基づく地域猫対策について再質問いたします。 地域猫とは、地域の有志が地域住民の理解と協力を得ている特定の飼い主のいない猫です。これ以上ふえないように、その猫の不妊・去勢手術を行い、餌場の管理やふん尿の始末など、一定のルールに従って飼養管理する一代限りの猫のことです。行政、獣医師会、動物愛護団体は、それぞれの役割分担に基づき地域猫活動を支援しております。 地域には猫を飼っている人、猫に無関心な人、猫が嫌いな人、いろいろな人が暮らしております。地域猫活動に取り組むには、まず地域住民の方々で十分に話し合い、地域猫活動の理解を深めた上で地域の実情に合わせ、世話する人、世話する猫、餌を上げる場所や時間、トイレの管理などの取り組み方法について話し合いで決めることが大切であります。 本市では、重富漁港となぎさ公園付近など、地域猫対策が必要とする地域に地域猫活動への取り組みを支援する考えはないか伺います。 ◎市民生活部次長兼生活環境課長(福元義行君) お答えいたします。 なぎさ公園とか重富漁港におきましては、今地域の方とあと獣医師の方等が協力しながら、猫の避妊等に取り組まれております。現在のところ、地域猫活動ということで、市のほうにまだ要望等は出ておりませんので、現在のところまだそこまで検討していないところでございます。今後、そういう要望等が発生しましたら、いろいろと調査検討してまいりたいと思っております。 以上でございます。
    ◆2番(竹下日出志君) 人と猫が共生できる社会を実現させるためには、市民、地域、行政等がそれぞれの役割のもとで、協働で取り組むことが重要であります。鹿児島市は、猫の適正飼養及び管理ガイドライン「人と猫が共生できる社会を目指して」を作成しております。また、県では地域猫の手引き、正しい猫の飼い方の広報紙を作成しております。今後、県と連携をとり、広報紙の配布や鹿児島市が作成している管理ガイドラインを、暮らしの便利帳に掲載することはいかがでしょうか。 ◎市民生活部次長兼生活環境課長(福元義行君) お答えいたします。 今議員の仰せのことにつきましては、今後検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ◆2番(竹下日出志君) 鹿児島市では、地域猫活動で不妊・去勢手術を実施しております。登録されたグループに対して助成を行っております。不妊・去勢手術は動物病院では通常、雌で2万円、雄で1万円です。鹿児島市では、雌1万円、雄5,000円、不妊・去勢手術の助成を行っております。本市でも、地域猫の不妊・去勢手術の助成を考えないか伺います。 ◎市民生活部次長兼生活環境課長(福元義行君) お答えいたします。 地域と地域住民、飼い主、共生協働の目的で地域猫活動に取り組まれると思います。本市においては、まだ地域猫活動に取り組まれる団体等がございませんので、そういう団体等の要望等ございましたら、また検討してまいりたいと思います。 以上でございます。 ◆2番(竹下日出志君) 霧島市隼人町には、県動物愛護センターがあります。主な事業として、動物愛護思想の普及・啓発と動物を愛しむ心を育て、命の大切さを学ぶ心を育みます。事業では、動物愛護教室の実施、犬や猫との触れ合い活動の実施、適正飼養の普及・啓発として周囲に迷惑をかけないよう、ペットを正しく終生飼養することを啓発します。 事業では、譲渡前講習会、しつけ教室等を実施、犬猫の譲渡推進として県が保護したり引き取ったりした犬猫について、新たな飼い主を探す譲渡事業を推進しております。主な事業では、定期的な譲渡会の開催、ホームページ等を活用した譲渡対象動物の情報発信、共生協働事業の推進として、ボランティアで動物愛護活動を実施している動物愛護団体や、個人との協働活動推進を図ります。 主な事業では、譲渡会や動物愛護イベントを共同で開催、各種啓発を行っております。そこで、県の動物愛護センターの紹介や動物愛護教室への参加を、広報紙等に掲載する考えはないか伺います。 ◎市民生活部次長兼生活環境課長(福元義行君) お答えいたします。 猫の適正飼養推進月間が2月にありましたので、その際に広報とかホームページ等で情報の提供をいたしております。今後も、努めて広報紙、ホームページ等を活用しながら情報発信に努めてまいります。 以上でございます。 ◆2番(竹下日出志君) 鹿児島県動物愛護管理推進計画では、動物愛護思想の普及の推進として、近年子どものころから動物を命あるものであるとして考えることや、動物と接することで動物に対する愛護の思想は急速に芽生え、ひいては生命の尊重、友愛の情操を育むと言われており、地域、学校等に施策の展開が重要ですとあります。教育長に伺います。 市内の小学校と獣医師と連携を図り、子どもたちへの動物愛護思想の普及・啓発を図ることはいかがでしょうか。 ◎教育部次長兼学校教育課長(小林俊一郎君) お答えいたします。 小学校、中学校についての動物愛護ということでありますとか、小動物について知ったりということで、小学校においては飼育活動をしておりまして、そこで生命の尊重でありますとか、それから自然、動植物に対する優しい心を育てようという活動はしております。 中学校になりましても、道徳科の中でもう少し大きな意味で自然愛護、それから大きな意味での環境学習ということはしております。ただし、獣医師と連携してというところについては、まだそこまではいっていないと、そういう状況でございます。 ◆2番(竹下日出志君) 地域猫対策は、正しい飼い方を周知徹底することが大切であると考えます。本市でも、子どもの動物愛護思想の普及・啓発を図ることを要請しておきます。 今回、私は政務活動を行い、大分県別府市役所の来庁者に寄り添ったワンストップで手続ができる窓口「おくやみコーナー」の設置を提案しました。2点目は、市民相談の中で先日死亡事故がありました県道十三谷重富線の沿線の方々から、大型トラック通行経路の変更を提案しました。3点目は、地域猫対策として地域と行政、学校との連携により、動物愛護活動を提案しています。市長が、施政方針で述べられました、全てを姶良市のために姶良市民のために住んでよかった思ってもらえる安全安心な姶良市を目指して、政策提言として私の質問を終わります。 ○議長(森川和美君) これで、竹下日出志議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。10分程度とします。(午前10時39分休憩) ○議長(森川和美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午前10時49分開議) ○議長(森川和美君) 一般質問を続けます。 次に、12番、松元卓也議員の発言を許します。 ◆12番(松元卓也君)     登      壇  では、本日2番目の質問をさせていただきます。傍聴席に来られている方、本当、ありがとうございます。新しくできました志成会の松元卓也です。よろしくお願いいたします。 質問事項、子育て施策について。 本市は人口増加が見込まれ、多くの子育て世代が住み、このまちで子育てをすることを選択していただいている、安心して子どもを産み、育てるための環境づくりは欠かせないものである。そこで、以下について問う。 要旨1、施政方針で全天候型のこども館の設置とあるが、具体的にはどのような施設を想定しているのか。 要旨2、第2次姶良市総合計画、第1次実施計画年度別計画の子育て支援施設整備事業が、平成33年度、事業費2億8,000万円の予算となっている。どのような業務とスケジュールを考えているのか。 要旨3、近年、女性の社会進出や核家族化が進み、本市においても保育の重要性が増している。施政方針で、放課後児童クラブの充実や、待機児童の解消に向けた取り組みとは、具体的にどのような施策になるのか。 要旨4、共働きやシングルマザー、シングルファザーなど、さまざまな家族の形や生活スタイルがある時代であるが、本市の病児預かり、延長保育、一時預かりなど、多様な保育の受け皿の確保はあるのか。 要旨5、保育士の業務負担の軽減等を図る保育対策総合支援事業とは、具体的にはどのような施策になるのか。 要旨6、本市の保育所、保育園、認定こども園の定員児童に応じた保育士の数は足りているのか。 以下は、一般質問席で話させていただきます。 ◎市長(湯元敏浩君)     登      壇  松元議員のご質問にお答えします。 子育て施策についての1点目のご質問にお答えします。 全天候型のこども館は、天候などに左右されることなく、いつでも安心して子どもが遊べ、子育て世代の悩みやストレスを解消できる施設をイメージしております。 現在、副市長を委員長として、庁内の関係部長及び課長で構成する検討委員会において、施設の概要、場所、完成までのスケジュール等について検討を進めております。 この庁内委員会での検討結果や関係機関等との協議がまとまった段階で、皆様方にもお示ししたいと考えております。 2点目のご質問にお答えします。 子育て支援施設整備事業につきましては、スピード感を持ったスケジュールとするため、2019年度に調査業務を、2020年度には設計業務、2021年度には施設の建設を想定し、実施計画に掲載したものであります。 また、実施計画への計上額につきましては、施設規模などが決定していない現状の中でありますので、先進事例等をもとに積算したものであり、今後、毎年度のローリングで調整を図っていくこととしております。 なお、実施計画は、国等の政策変更や新たな住民ニーズへの対応などを図るため、毎年度改定することとしており、実施計画に掲載した事業の実施については、当該年度の予算編成と議会の議決を経て実行されるものでございます。 3点目のご質問にお答えします。 まず、放課後児童クラブの充実についてでありますが、現在、市におきましては、20か所の児童クラブに運営を委託しておりますが、登録児童数は年々増加傾向にあります。 このような状況にあることから、市におきましては、2019年度に、今後需要が見込まれる建昌小学校区に1か所児童クラブを新設することとしております。 また、民間の児童クラブとして、重富小学校区に1か所新設され、加治木小学校区に1か所移転・増設されます。 市といたしましては、児童クラブの運営に対し、今後とも支援員の勤続年数、研修実績に応じた賃金改善に要する費用の補助を行うとともに、支援員の質の向上、雇用改善に努めてまいります。 待機児童の問題は、全国各地で問題になっており、姶良市においても同様に保育需要が高まり、対策に苦慮している状況にあります。 姶良市では、保育所等の新設や定員変更などによる児童の受け入れ枠の拡大を図ってまいりましたが、入所申込者数の増加や保育士不足など、さまざまな要因が重なり、待機児童が発生している状況となっています。 このようなことから、待機児童の解消に向けた取り組みについては、現在、潜在保育士の掘り起こしを目的とした保育士等情報発信サービス、「保育情報便」を実施しております。 また、2019年度からは、私立の認可保育所等を対象とした保育対策総合支援事業の導入を、さらに公立保育所等については、私立の保育所等の保育士の処遇改善の状況を踏まえ、一般職非常勤職員の月額報酬の引き上げを実施することとしております。 これらの市の取り組みのほか、企業主導型保育施設が、2019年度に5園開設される予定であります。 市といたしましては、今後とも安全に、そして安心して子育てができ、子どもたちが伸び伸びと過ごせる施策を展開してまいりたいと考えております。 4点目のご質問にお答えします。 姶良市における病児預かりにつきましては、病児・病後児保育事業として実施しており、1事業者に委託しております。 延長保育につきましては、姶良市では、午前7時から午前8時までと、午後6時以降を延長保育時間としており、全ての認可保育所等で実施しております。 一時預かりにつきましては、認可保育所等14園で実施しております。 また、休日保育としまして、日曜日や祝日等の預かりを1園に委託しております。 そのほか、個々の預かり、保育所や塾の送迎等に対応したファミリーサポートセンター事業も実施しており、さまざまなニーズに対する受け皿の確保に努めているところであります。 5点目のご質問にお答えします。 保育対策総合支援事業には、保育補助者雇上強化事業及び保育体制強化事業がございます。 保育補助者雇上強化事業は、保育園等における保育士の業務負担軽減と、保育士の離職防止を図ることを目的として、保育士の補助を行う保育補助者の雇い上げに必要な費用を補助するものであります。 また、保育体制強化事業は、清掃業務や遊具の消毒、給食の配膳など、保育にかかる周辺業務を行う者の配置の支援を行い、保育士の業務負担の軽減を図るもので、保育支援者の配置に要する費用を補助するものであります。 6点目のご質問にお答えします。 保育所及び認定こども園は、施設運営における重要事項として、児童の年齢別に定員を規定しています。 また、児童数に応じて配置する保育士、保育教諭の人数につきましては、国の児童福祉施設の設備及び運営に関する基準等で定められております。 姶良市において、児童の定員に対する保育士、保育教諭の配置数が不足し、定員の受け入れができない施設は、現在、1園でございます。 以上、お答えといたします。 ◆12番(松元卓也君) 答弁書が非常によくて、質問をいろいろ考えてきたんですけども、なかなかめちゃめちゃよかったです、これは。(笑声) 全天候型こども館の、もう一度再質問いたしますが、現在、あいら親子つどいの広場「あいあい」やかじき親子つどいの広場「かじきっず」、「建昌っ子」の利用は、今後どうなるのかというのと、今現在の年間利用者はどれくらいいるのか教えてください。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) お答えいたします。 あいあい、かじきっずを含む子育て支援センターにつきましては、全体で実績としましては、平成28年が3万5,030人、29年度は3万1,231人でございます。 今後の展望でございますが、今後は、あいあいの日曜開催も増やしているところです。講座等の内容についても、地域の連携・協力をいただいて、充実が図れるよう調整を進めてまいります。 またあわせて、市内6か所の子育て支援センターとの連携、イオンタウンで行っております子育て応援広場、またコンシェルジュとの情報共有を行って、全体的な内容の充実を今後も図っていこうというふうに考えております。 ◆12番(松元卓也君) ちょっと聞き漏れがあったのかもしれませんけど、現在運営中の「あゆみ」や「たんぽぽ」、あと「高井田ひよこサークル」なども、今後どうなるんでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 確認をするところでは、運営の方向で聞いているところでございます。 ◆12番(松元卓也君) 現在、あいあいやかじきっず、あゆみ、たんぽぽ、高井田ひよこサークルなど、6施設の事業があるんですが、今後、このこども館を設立したときに、そこに利用者がまたふえるかもしれないんですが、そこにも働く人、雇用体系だったり、いると思うんですけど、またそこで働く人たちの雇用体系だったり、資格等についてもちょっとお知らせください。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 今、市長のほうのマニフェストでもございますこども館の方向性と、あわせて、これまでやってきました子育て支援の6施設というのは、融合していかなければならないとは思っております。 現在、まだその計画につきましては、今の検討委員会のほうで、こども館的な部分はしておりますので、その検討を踏まえながら、今後のあいあい、かじきっずの方向性、そういうものもあわせた形で、姶良市にとって一番いい方向は何かということもあわせながら検討していくということになるかと思います。 ◆12番(松元卓也君) その融合という形で答弁もらいましたが、今も市民の方からいろいろ意見をいただいたりするんですが、今度新設するこども館すごくいいよねとか、そういう言葉もいただくんですが、今現在、姶良のつどいの広場、あいあいであったり、かじきっずのことが非常にみんな気になっているところであって、あそこもすごくいい場所であるという意見は、すごく聞いています。 そして、何が足りないかって、やっぱり遊具だったり、そういうものが、あいあいだったりかじきっずにもう少しあればいいのにとか、いろんな意見を聞くんですが、これをまた新設で新しくつくるという形で想定しているというふうに答弁書でいただいているんですが、今ある、もう少し大きなのもあったほうが、市民の皆様も喜ばれるサービスになるのではないかなと本当に思うんですが、新設するようにするということは、また新しく建物を建てるということなんですが、そこには多額なお金がやっぱりかかってしまったり、いろんな、それも税金で賄うという形で、皆様が平等に扱える場所じゃないといけないという形になりますが、今現在ある場所、市が運営する公営の場所など、今、指定管理でいろいろやったりしている場所も、利用の目的が違うかもしれないんですが、そういうところを利用してという形とかは考えておられないですか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 今現在、先ほど申し上げました検討委員会の中で、さまざまな要因とか、そういうものを出しまして、それを合せて結論を出していくということになりますので、その計画内容の議論がまとまり次第、またお知らせできるかと思いますが、そのような、今議員おっしゃられたことも踏まえながら検討していきたいと思います。 ◆12番(松元卓也君) では、あいあいだったり、かじきっずのことなんですが、今、市民から言われているような、もうちょっと遊具の充実とかは、今のこども館が、もし、できる前にもうちょっと充実するとか、そういうのは予算としては、今年度、来年度とかは難しいんでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 今の段階の中で、新たにそこを拡張とかというところまでの予算の計画というのは持っておりませんが、ソフト的な意味で、例えばお母様方が来やすい状況をつくるとか、子どもさんたちにとって必要なものが何かないかとか、そういうものを聞きながら、できる形でのサービス提供といいますか、来やすい施設というものを、将来、こども館的なものが建つまでの間、当然、子育てをする保護者の方はいらっしゃいますわけですので、その方々が安心して子育てができるような場所としてできるように、いろいろ情報収集には努めて、改善できるところは改善したいと思います。 ◆12番(松元卓也君) 次が、あゆみ、たんぽぽ、高井田ひよこサークル等などは、民間に委託していると思うんですけども、こちらとかは、事業所の方とか、利用されている方とかからどのような、アンケートとか、意見とか、そういうもの。あと、園の開園している時間帯とか、そういうもうちょっと利用がしやすいような状況とかには、アンケートとか、そういうふうなのはとられたこととかはありますか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) この6か所につきましては、市内の支援をする支援センターということで、お願いをしているわけですので、定期的な意見交換とかという形での情報交換はしているかと思いますが、ちょっと具体的にどのような部分というのは、ちょっと手元にございませんけれども、情報交換は行っていると思います。 ◆12番(松元卓也君) 今のこども館を設置する前に、つどいの広場あいあい、6施設、支援センターのほうの充実を図れるようなアンケートとかを、市民にもしっかりいただいて、もうちょっと扱いやすい、気軽に来れるような施設として、もうちょっと情報提供をして、知っている人と知らない人の格差というのも出ている状況なので、現在、自分も同じ立場で、子どもを育てる立場でありまして、これを研究するにあたって初めて知ったこともあります。もうちょっと市報とかでも、この部分というのをしっかりアピールして、住みやすいまちとしてPRしていただければと思います。 次に、2番目の質問として、現在、姶良市で子どもを預ける、保育園に希望する入園希望者は何名いるのかという部分なんですけれども、そのうち希望どおり入園できた人数と、希望どおり入園できなかった人数、どこにも入園できなかった人数を、ここ最近、過去3年とかでもよいのですが、今のところを教えてもらっていいでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 保育園、保育所、認定こども園の入所状況につきましては、平成30年4月現在の申込者数は1,958名でございました。そのうち、入所児童数は1,796人、待機児童62名ということでございました。 また、特定の保育所等を希望して待機している場合や、企業主導型保育施設を利用している子どもさんなど、いわゆる潜在的待機児童と言われる方が100名でございました。 市におきましては、入所できなかった児童について、保育所保育指針や幼保連携型認定こども園教育保育要領に基づきまして、一定の保育サービスを平等に提供している認可保育所について、保護者の方々にできるだけ早くご案内することを最優先に考えているところです。 また、希望どおり入園できた方、あるいはできなかった方という部分についての具体的な把握についてはできておりません。 以上でございます。 ◆12番(松元卓也君) 現在、100名もいる、びっくりしましたが、それは、原因は何だと、保育所が足りないという形も考えられるんですが、いかがでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 本市における待機児童解消につきましては、近年、子育てをめぐる環境について、共働き世帯の増加、女性の社会進出、また社会、就労形態の多様化によって大きく全国的に変化してきているところです。 この中、待機児童の問題は、全国的な問題ではございますが、本市においても同様に、保育需要が高まっている状況で、現実のところは苦慮している状況でございます。 平成22年度以降、12の保育所等の新設や定員変更などにより、児童による定員枠を超えての受け入れ枠の拡大を図ってまいりました。また、私立保育所等へ、国の基準の緩和による定員枠を超えての入所をお願いするなど、多くの児童の受け入れを目指した取り組みを進めているんですけれども、本市への子育て世代の転入、また女性の就業率や核家族の進行、保育に対するニーズに大きく与える影響等も重なりまして、保育士の不足という問題もあります。そういう部分において、現在、このような状況の数字になっているというふうに認識しております。 ◆12番(松元卓也君) 待機児童は、何年ぐらい前から姶良市、旧町でもいいんですが、いつからその状況というのが続いていて、この推移とかをどんどん蓄積されたデータとして、多分あると思うんですが、今後の姶良市の人口増加も見込まれている中、子育て世代等を考えて、今後の保育の必要な人数とか推移予測など、そういう統計……、統計まではいかないですけど、その辺まで予想ができている状況はあるんでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 待機児童の推移につきましては、30年度が62名、その前、昨年度が39名と、その前の年が25名というふうにだんだんふえている状況でございますが、今おっしゃられたあとの回答につきましては、担当課長のほうに説明させます。 ◎保健福祉部子育て支援課長(森田裕二君) 子育て支援課の森田です。よろしくお願いします。 推移の関係ですが、姶良市人口ビジョンによりますと、2025年をピークに年少人口は減少に転ずると考えておりますが、2025年までは1、2歳児を中心に申し込み児童はふえるものと見込んでおります。 しかし、無償化などの影響、それから企業の働き方改革による育児休業取得の促進など、伸び率の推計でははかれない状況が出てきている現状でございます。 現在、集計しておりますニーズ調査におきましても、市独自項目で、無償化の影響を問う設問を設けました。次年度策定いたします第2期子ども・子育て支援事業計画に反映させていきたいと考えております。 大体、現状を見ますと、年3%ほど申し込み児童数が増加している現状でございます。 以上です。 ◆12番(松元卓也君) 今、その統計を予想しているというのは、年3%ずつふえているという形なんですが、それも、無料化とかそういうのがどんどんできる中、子育て世代も入ってきている、転入してきているという形なんですが、その統計のとり方としても、申し込みに対してとられている、利用申し込みに対して待機児童というのはとっているということでしょうか。 ◎保健福祉部子育て支援課長(森田裕二君) 予測の3%につきましては、人口の増加に対して、大体約3%ということでございます。 ◆12番(松元卓也君) 統計というか、だんだんもうこれがずっと、待機児童というのがずっと続いているわけなんですが、この問題としては、保護者と市が、認識の開きがあるのではないかなと、自分は考えるんですけれども、待機児童の解決は、すごく多分困難だと思うんですが、市の定義では待機児童に含まれないが保護者は利用を希望しているというのが、潜在待機児童ということですね。そこは、市の保護者の認識があって、ライフスタイルがどんどん変わっていく中、やっぱり今まで利用しなかったお母様方、その家庭もどんどん利用していきたいというニーズがどんどんふえていくと思うんです。家庭環境や就労状況など、就労意欲がさまざま出てくる中、利用意欲はもうちょっと客観的に捉えて、待機児童の今、点数というのをつけているじゃないですか。そのボーダーラインの決め方というのは、どのような状況で考えているのか。それのボーダーラインによっては、潜在待機児童というか、待機児童になり、その点数自体がどの程度ないと就業できないという。事業所の人たちも、休ませていくんですが、そのときに復帰を願うお母様方とかもいらっしゃるんですが、そのときに、市の必要な有無を決めるボーダーラインの決め方というのは、どのような形でとっているんでしょうか。 ◎保健福祉部子育て支援課長(森田裕二君) 入所申し込みの子ども数の定員を超えた場合は、入所選考基準によりまして、申し込みをしたお子さんの保育の必要な事由、これを指数化しております。 その中で、指数化した人の高い順番に入所の優先順位を決めた上で、入所するようにしております。 ◆12番(松元卓也君) 今、点数で決めていっているんですが、どう考えても平等ではないような気がするんです。やっぱりみんな働きたいと思っていて、生活を充実させたい。自分の、本人、お母さまの、働いて社会進出なんかを願っている人たちもどんどんふえている中、そのような形で決めてしまうと、利用できる人と利用できていない人の差というのが、非常に多分出ると思うんです。 それを考えると、鑑みると、やっぱり保育園の数だったりというのが一番足りないと思うんですが、市としては、その誘致だったり、公立の保育園とか、そういうのを今後は考えていませんか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 保育所の新設というのも、当然解決策としては考えられる選択肢の一つであろうかと思います。2025年に向けては、子どもたち、人口もふえますが、その後に減少時代を迎えるということを見越して、施設をどのように建てるか。その後、減少時代に入ったときに、それが継続していけるかという部分もあろうかと思います。 そこで、こちらとしては、大きな問題として保育士さんの不足というものが、非常に影響する部分も多いですので、潜在保育士さんの雇用といいますか、さまざまな活動の中で保育士さんの拡充を図るという方向で、今、考えているところではございます。 あと、各園に定員枠というのがあるんですけれども、保育士さんが確保できれば、一定の定員枠もふえますので、それによって待機児童を減らしていくと。 あともう一つは、内閣府等の動きによりますと、企業主導型の保育所も、現在、計画がございます。その中で、期待できる保育士数もございますので、今の段階では、そういうのを、情報を見ながら、現状を見据えながら、待機児童ゼロを目指すということで、非常に苦慮している状況ではございますが、対策委員会の中で協議をしているところでございます。 ◆12番(松元卓也君) 現在は、保育園、保育所の定員に関しては、何%ぐらいまで、今現在入れられているんですか。定員よりオーバーして入れている、何%、定員を……。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 120%まではということでなっているんですけれども、そこにはおいて、やはり保育士さんの雇用者数によって変わってきますので、全部していただければありがたい部分でございますが、市内の保育所さん方には努力をしてもらっているところでございます。 ◆12番(松元卓也君) 今、120%まで努力してもらっている形なんですが、待機児童を解消していくといっても、年3%ずつ人数がふえていく中、120%、130%、140%という形にどんどん、保育所の形で定員のほうを割り増していくと。 そういう形になっていくと、やっぱり保育士さんの労働というのが過重になっていき、なかなか定職、そこにずっと勤め上げるということがすごく困難になっていくのではないかと思うんですが、その辺の対策とかはどのように考えていますか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 今回の事業の中で、先ほど市長も説明いたしました中で、2つの事業を取り入れております。この事業につきましては、大きく言いますと、保育士さんの業務量の負担、責任というものを少しでも減らしていこうという形のものでございます。 現状を見ますと、保育士さんの日常を見ますと、やはり小さな子どもさんを見るということで、大きな責任といろいろな事務作業が発生するということで、また、子どもさんたち一人ひとりの記録をとっていくというような形の、非常に重責を伴う作業でございます。そういうものの作業を少しでも軽減すると、していくような中で働いていただける保育士さんをふやしていこうという形の方向性というものも必要ではないかということで、入れているところでございます。 ◆12番(松元卓也君) 来年度、31年度の私立の保育園とかも、新卒の方とかも入ってくると思うんですが、姶良市にある保育所で新卒と言われる生徒というのは、どれくらい来ているのかというのもちょっと知りたいんですけども、2016年ごろからやっぱり待機児童というのが報道され、ユーキャンの新語、流行語大賞のトップ10に入った「保育園落ちた、日本死ね」というような言葉、そこから自分たちも待機児童に対してのニュース、取り上げられたことがあって、いろいろと待機児童ってそんな、都会だけの話なのかなって、初めは自分は感じていたんですが、姶良市においても非常に多い待機児童というのが、浮き彫りになってきているなというのが感じられます。 その問題が多いからこそ、自分がその問題を解決する一役を担うという形で、学生たちも、国際大学の方たちも、社会福祉児童学科の方々たちも、いろいろ自分も聞いたんです。何で保育士さんになりたいのかなって。そしたら、その子たちが言うことがやっぱりいいことで、子どもと接するのが好きだからとか、子どもにかかわる仕事がしたいから、保育士は自分の得意なことが生かせる職業だから、将来的に自分の子育てに役立つと思うからと、すごく非常に頼もしい言葉をいただきました。 そこにおいて、新卒の方たちが、本当に魅力のある保育業界に入っていけるような施策とか、姶良市にとってもどんどん受け入れて、待機児童が出ないようにしていただきたいと思うんですが、ことしの新卒で入った、ちょっと数字的になるから急に言ったので、わからないですよね。おられるんですね。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 申しわけございません。その数字については、確実な数字を把握はできておりません。 ◆12番(松元卓也君) 新卒の方は、数何名入られているということでよろしいでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 少ないとは思いますけど、ゼロではございません。入っていると思います。 また、先ほどおっしゃられました学生さん方が、保育士を望むその高貴な気持ちとかというのは、非常に大事だと思います。 ただ、現状として、就職先として実際保育士を選ぶ学生さんも少ないという現状もございますので、その辺はちょっとまた、大学等とも情報交換をしながら、なぜそういうふうな、動機といいますか、保育士になる方が少ないかとかということも含めて、ちょっと31年度、また情報収集していこうとしているところでございます。 以上です。 ◆12番(松元卓也君) 新卒の方たちも、ぜひ、姶良市のほうに、保育園で働いてもらいたいなと本当に思うんですが、それに対して、やっぱり姶良市としても、保育士の処遇改善だったり、そういうものをすごく求めていると思うんですが、今現在、フルタイムの方とか、そのような方たちに対して処遇改善の施策とかは、どのようなものがあるんでしょうか。 ◎保健福祉部子育て支援課長(森田裕二君) 教育・保育の提供に携わる人材の確保及び資質の向上を図り、質の高い教育・保育を安定的に提供していくためには、長く働くことができる職場を構築する必要があることを目的といたしまして、平成27年度より保育士の処遇改善を実施しております。 保育士の処遇改善には、職員の平均年数や賃金改善、それからキャリアアップの取り組みに応じた人件費の加算である処遇改善加算1と、平成29年度から実施されているキャリアアップ研修等を通して、技能、経験を積んだ職員にかかる追加的な人件費の加算である処遇改善加算2がございます。 以上が、処遇改善の内容でございます。 ◆12番(松元卓也君) その処遇改善を実行した事業所とかは、どれくらいあるんでしょうか。 ◎保健福祉部子育て支援課長(森田裕二君) 29年度実績で申し上げますと、処遇改善の加算1につきましては、市内の市立全施設で実施しております。処遇改善加算2につきましては、15施設で実施している状況でございます。 ◆12番(松元卓也君) この実施に関して、この取り組みのもうちょっと詳しい内容がわからないんですが、これは、事業所が取り組んだときに、個人個人のその保育士さんが、個人個人がもう1人ずつ、みんな上がるということでしょうか。どのようになっているんですか、その中の何%が上がるのか、それともフルタイムの方、改善を行ったときに、みんながキャリアアップの研修に行けて、みんなが給料が上がるような内容なんでしょうか。もうちょっと詳しく教えてもらっていいでしょうか。 ◎保健福祉部子育て支援課長(森田裕二君) 処遇改善につきましては、各保育所等が、給付の申請の中に入って、給付費として保育所のほうに支払っております。 その中で、処遇改善2につきましては、15施設なんですけれども、23施設のうち15施設なんですけれども、これにつきまして、なかなかできないという全員が取り組めないということにつきましては、保育士が、その役職にあたって、県が実施する専門性を高めるための約2週間のキャリアアップ研修を修了することが要件とされております。 また、国は、当面の取り扱いとして、平成30年度以降の受講状況を踏まえ、改めて研修のあり方について決定するまでの間は、その要件を課さないこととしています。 このように、国の制度設計の見通しが立たない中、保育士不足による研修に保育士を派遣することに懸念を示している園もあります。 また、申請に当たっての事務の煩雑さや加算額の給与への配分において、職員間の給与に、バランスに大きな影響を与えてしまうなど、先行きが不透明な制度にもなっていることから、全ての施設で実施しているということにはなっておりません。 しかし、市といたしましては、少しでも多くの保育士の処遇が改善できるように、今後も私立保育所等へ処遇改善等の加算の周知、それから要請をしてまいりたいと考えております。 ◆12番(松元卓也君) やっぱり今の答弁だと、全員が全員もらえるものではなく、みんなが保育士さん全体で処遇改善ができる、できているというわけではないということです。これができるためには、さっき答弁でありました保育補助者とかそういう方たちがやっぱり多く魅力を感じて、保育業界に入っていければ、そういうのもできるのかなとイメージしました。 国のほうもすごくいろんな補助事業というのを出しているんですが、姶良市においては処遇改善の賃金のほうだったり、雇い上げ強化事業とか、そういうことなんですが、ほかにはないんでしょうか、国が定める子育て安心プランというのができて、非常に多くのいろんな事業が出ていますが、ほかにはそれは適用できるような補助とか、そういうものが姶良市に適用できるようなものというのはほかにはないのかお尋ねします。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 子育て安心プランということで、国としては、都市部をはじめ意欲的に自治体を支援するため、待機児童解消に必要な受け皿を確保するための施策を出しているところでございます。 6つということであるんですけれども、保育の受け皿の拡大を支える人材確保、保護者への寄り添う支援の普及促進、保育の受け皿の拡大と車の両輪の保育の質の確保、持続可能な保育制度の確立、保育実施に必要な安定財源の確保、保育と連携した働き方の改革と、全国的な大きな政策としてのものとして出ている中で、大きくは都市部の待機児童をまず大きく考えた中身でもあろうかとは思うんですけども、全国的に保育、待機児童はふえておりまして、当然議員おっしゃるように姶良市でも喫緊の課題であるというふうに思っております。 この中で、やはり姶良市としては、まずは保育の受け皿拡大を考えると。保育の人材確保、処遇改善を含めた、先ほど言いましたキャリアアップの仕組み、保育補助者から補助者、また保育士になるための雇い上げ支援、子どもの預かり支援の推進、保育の業務負担軽減の支援、先ほども申し上げましたが、なぜ保育士が少ないかといいますと、それだけに責任があり、また重責があり、作業量も多いと、そういう中で、若者たちが崇高な、子どもが好きで好きで、子どものために頑張りたいという思いもありながら、そこを目指していないという現状もございますので、まずそこから市としては進めていきたいというふうに考えております。 ◆12番(松元卓也君) 今は、若者だったり就業の厳しさだったりっていうのが原因で、保育士さんになる人が減っているということなんですが、さっきも学生たちにアンケートを取ったときの言葉っていうのは、すごく子どもたちが好きでということが非常に多くて、やっぱりその辺の学生たちが思っている現場というのと、その現場にいる人たちが感じるものというのが非常にギャップがあるっていうことで、なかなか勤めないのかなっていうのを感じますが、もう少し市としても独自のものだったり、考え方によっては賃金的なものなのか、それとも働く環境の改善だったりというのが、2通りなのかなと思いますが、その賃金だけのものというのはさっきの就労、処遇改善のフルタイムのものだったりするんですが、もう少し勤労環境を改善するような市独自のものとかは考えられないんでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 議員おっしゃるとおり、保育士さんがそこを目指すとするためには、それなりの処遇改善が必要でありますし、そこで働く中でのその環境整備も必要かと思います。 それと、作業量を少しでも減らす、安心して仕事ができるような環境に持っていこうというのが、大きな課題だろうかと思います。保育協議会というのもございますので、市内のさまざまな先生方のご意見も聞きながら、この子どもたちをどうやって守り育てていくかというのは大きな課題として、これまでもこれからも続けていきたいというふうに思います。 ◆12番(松元卓也君) なかなかちょっといろいろ対策は練っているが、なかなかできないということで、先日も、きのうですか、姶良市のほうも潜在保育士さん、それを求めたハローワーク国分と提携して、一緒に潜在保育士さんの掘り起しをしたということなんですが、どれくらいの方が来られて、年代層的にはどれくらいの方が一番多かったのか教えていただけますか。 ◎保健福祉部子育て支援課長(森田裕二君) 昨日のハローワークとの合同の説明会でございますが、約50名出席しております。その50名に対しては、学生さんから60歳を超えた退職をされた方までの幅広い年齢層でございました。 ◆12番(松元卓也君) 今、その潜在保育士さんの方たちもなんですが、新卒の保育士さんたちもなんですが、市としては認可保育園を中心に、どれぐらいの保育士さんがそもそもいれば、今いる待機児童がなくせるのかなっていうふうに考えているんでしょうか。そういうものをいろいろ考えないと、何名に対して子どもさんを何名預かれるというものがあると思いますが、そもそもその保育士さん自体が何名、保育所に配置したときに、待機児童の解消というのができると考えているのでしょうか。 ◎保健福祉部子育て支援課長(森田裕二君) 認可保育所の保育士の要件につきましては、ゼロ歳児が3人に1人とか、1、2歳児が6人に1人、3歳児が20人に1人、4、5歳児が30人に1人というような要件がございます。そういった関係で、待機児童の年齢にもよろうかと思いますが、ゼロ、1、2歳児であれば多くの保育士が必要となります。 その待機児童、本市ではほとんどが1、2歳児の待機児童でございますので、言いますと、まだまだたくさんの保育士が必要ということでございます。 ◆12番(松元卓也君) まだまだ多くの保育士さんが必要という形なんですが、その場所とかは、その保育士さんが来たときは、今の待機児童は解消されるのでしょうか。場所の施設数とか、施設数が今、ちょっともう1回、わからないんですが、施設数の数と、保育士さんがそこに、現状まだまだ多くの保育士さんが就職したときに、ゼロ、1、2歳の待機児童というのを解消というのは現実に起こることができるのでしょうか。 ◎保健福祉部子育て支援課長(森田裕二君) 現在、保育所につきましては、保育所が14、こども園が12、それから地域型保育施設が3、29施設ございます。その中で、平成30年度におきましては、企業主導型も3園ございます。 そういった中で、保育士がいたら、面積要件もございますけれども、その面積要件をクリアした場合、保育士を各園採用していただければ、その面積要件にあった140%までは定員を受け入れることができます。そういうことで、施設としては、31年度も企業主導型が5園開設予定でございます。その企業主導型につきましては、約100人の定員が見込まれております。 そういった形で、待機児童は少しずつ解消されていくものと考えております。 ◆12番(松元卓也君) 少しずつやっぱり解消してほしいとは思うんですが、やっぱりそこの把握としては、さっきも言ったように、潜在保育士ではなく潜在待機児童のほうですね、それの把握っていうのが大変大事だと思うんですけれども、みんなチャンスがあれば皆さん働きたいと思うので、潜在待機児童の把握っていうのが大切なんですが、この潜在待機児童を把握するために、出産後3か月とか、民生委員の人が訪ねていく時のアンケートとかいろいろあるんですが、そのアンケートなんかを見ると、親子の関係のコミュニケーションの話のアンケートを中心に書かれているんですが、そのアンケートの内容の中に、今後親御さんが働きたいと思っているのかとかいう要望とか、そのような今後この家庭は仕事に出るとか、そういうのもアンケートにちょっと取り入れてもらって、もうちょっと潜在待機児童の数っていうのをしっかりと把握した上で、その施設の数であったり、保育士さんの数っていうのを、しっかりと明確に具体的に出していかないと、潜在待機児童っていうのは絶対的になかなかできないのかなと思います。 待機児童が減るっていうことは、社会に進出する女性がすごくふえるということになってくるので、やっぱり姶良周辺の商工業の方たちともすごく多分雇用に困難している中、やっぱり女性の力っていうのは非常に大切なので、そこでしっかりと働ける、雇用ができる、保育士さんだけじゃなくて近隣の事業所っていうのも、女性が本当に働ける場所になって、やっぱり皆さん聞くと、やっぱり姶良市に住みたい理由が多いのは、やっぱり家をつくりたいとか、このまちでしっかりと家をつくって生活していきたいと思っている家族が多分多いんです。 今のところはやっぱり、アパートだったり市営住宅だったり住んでいる方も多々いますが、そこを出てやっぱり自分の家をつくりたいと思っているので、姶良市に移り住んだ方が非常に多い。その中で、やっぱり子どもができて、小学校に上がるまでには家を建てたい。なので、働きに出たいって思うお母さまたちが本当に、非常に多いと感じられます。 そこにおいては、やっぱり待機児童っていうのをしっかりと、市としてはバックアップできるようにしていかないと、やっぱり姶良市の魅力が1つずつ減っていく。本当に退去して行ってしまっているお母さま、家族っていうのも、自分の回りにもいますので、やっぱりそこで待機児童っていうのは、子どもを産んでから実際感じるものなんでしょうけど、そういう家庭も非常に多いです。 その中でやっぱり、姶良市としても、まだまだ統計の取り方だったり、独自で住やすいまちっていうのを展開していっている中、しっかりとしたその統計、そのニーズっていうのをしっかりと捉えるように、アンケートだったり、独自のアンケートだったり、保育士さんがもうちょっと働きやすい状況をしっかりと事業所とともにバックアップできるように、本当に考えていただきたいなと思います。 さらに今後、無償化、国がつくる無償化プランで、これは人づくり革命と言われているんですが、やっぱりこれはもともと女性の社会進出を狙ってやっている政策になってきていると思うんです。 やっぱり姶良市としても、充実した経済とか企業誘致とかもしっかりとして行っていく中、やっぱり女性の働き手の底上げというのが必要になっていくので、まだまだいろいろ考えていってもらいたいと思うんですが、こういう状況を市長はどのようにお考えでしょうか。 ◎市長(湯元敏浩君) 子育て世代の人たちが、ここ数年姶良市を選択していただいて、住む場所、そして子どもを育てる場所として選んでいただいているのは、本当にありがたいなと思っております。それに応えるために、姶良市は、5年前、10年前の考えではいけないと思っております。 というのは、やはり姶良市が、鹿児島市や大きな市と同じようにいわゆるダイバーシティ、多様性化しているまちに変貌していく、今、過程だと思っております。 その中で、昔ながらの前例に従った考え方では、子育て世代、今話題に出ているので子育て世代に集約しますけれども、子育て世代の方々に、本当に子どもを安全に安心して育てる環境というものはないんだろうなと思っています。 ですから、逆を返せば、その人たちが子どもをちゃんと育てられるように、安全に安心して育てられるように環境を整えていくことが、今からの姶良市の命題になってくるんではないかと思っているところでございます。 その中で、姶良市も非常に努力はしているところでございますが、きのう行われた潜在保育士の発掘、それと私が政策として挙げているこども館の設置、これはライフスタイルが多様化する中で、さまざまな方に対応できるようにする施策の一つでもございます。 特にこども館は、やはりシングルマザー、シングルファザー、そして共働き、外国人の方々が、子どもを本当に安心しておけるいち時間の中、時間の中でおけるその空間をつくってあげたい。そういったものがありますので、姶良市としましては、新しいスキームとしていきながら、そして新しい時代に合った施策、そして方針を立てていきたいと思っております。 以上です。 ◆12番(松元卓也君) 市長もそのように考えていただいているんですが、やっぱりもうちょっと具体的にこういう事業を本当にしていくなど、姶良市独自のものでもいいので、早急に考えていただきたいなと思っております。 今回、保育補助者だったり保育体制強化事業の保育支援者の配置など、この業務負担の軽減などを考えている、これをもうちょっとまだまだアピールしていったほうがいいのかなと思います。 これをすることによって、改善、労働、パートさんだったり時短の保育士さんというのを雇用ができる状況になってきて、それに対応して、事業者に対してもインセンティブを払える状況になってきているということでいいんですよね。 そういうことになっていくと、やっぱり労働環境が本当に改善できるという形にもなるし、保育士配置基準よりも多い保育士さんたちが事業所に配置でき、そうすることによって、さっき言っていたフルタイムへの処遇改善の方たちがしっかりと研修に行けるという形ができ、給与が上がるという体制もできると思います。 そうすると、保育士さんたちが働きやすい環境になっていき、その環境が実現していくと、やっぱり業務の負担が減ったり、休みが取りやすいとかやりがいが向上していくということになると、やっぱり保育士さんたちの保育の質というのがどんどん上がるのではないかってイメージできます。 それができていくと、やっぱり保育園に預けるお母さまたちがふえていくと、事業所っていう形も経済的成長だったり、労働力確保だったり、それに伴って安心して子どもが産めるという状況になっていくと、本当に出生率がアップということも考えられてくるので、やっぱりそこの改善というのを市としても独自でしっかりと進めていただきたいなと思います。 以上で、私の質問を終わります。 ○議長(森川和美君) これで、松元卓也議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。午後からの会議は1時10分から開きます。(午前11時56分休憩) ○議長(森川和美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後1時09分開議) ○議長(森川和美君) 一般質問を続けます。 次に、1番、新福愛子議員の発言を許します。 ◆1番(新福愛子君)     登      壇  皆様、こんにちは。私は、公明党姶良市議団の新福愛子でございます。さきに通告いたしました2つの項目について質問いたします。 はじめに、項目1、児童虐待ゼロを目指して。 1月末、千葉県野田市で、虐待を受けて亡くなった小学4年生の女児は、「お父さんに暴力を受けています。先生どうにかできませんか。」とのSOSを発信していました。児童相談所に一時保護されたものの自宅に戻され、最悪の結果となりました。また、昨年3月、東京目黒区で5歳の女児が両親による虐待で犠牲になった事件も記憶に新しいところです。大切な子どもの命と安全を守り、児童虐待ゼロを目指すために以下4点を問います。 要旨1、本市の相談・通報等の状況を問う。 要旨2、今回のような悲痛とも言うべきSOSがあった場合、どのような対応を考えるか。 要旨3、野田市の女児の母親は夫からDVを受けていたこともわかった。女性相談・配偶者暴力相談支援センター・姶良警察署や児童相談所、また、今年度から運営開始となる子ども相談支援センター等の関係機関との連携をどう考えるか。 要旨4、虐待やいじめなど子どもたちの声なき声を救い上げるためにSNS等で相談に取り組む考えはないか。 項目2、投票率向上のために新たな期日前投票所の増設や移動投票所の導入を。 本年、亥年は統一地方選挙と参議院選挙が重なる12年に一度の政治決戦の年と言われています。投票率向上のために投票環境の整備を進めるべきと考えます。 そこで、要旨1、姶良市となってから投票所そのものの再編状況はどうなっているか。 要旨2、市民の利便性の高い商業施設などに新たな期日前投票所の増設を検討できないか。 要旨3、中山間地域や高齢者の多い地域に移動投票所の巡回を検討できないか。 以上2項目を問います。 ◎市長(湯元敏浩君)     登      壇  新福議員のご質問にお答えします。 なお、1問目の2点目のご質問につきましては教育長が、また、2問目の1点目から3点目までのご質問につきましては選挙管理委員会が答弁いたします。 1問目の児童虐待ゼロを目指しての1点目のご質問にお答えします。 市役所への相談・通報につきまして、2017年度での実績で申し上げますと、養育に関することや子どもの泣き声・親子関係・不登校などの件数は141件であり、そのうち、児童虐待として認定したものは16件であります。 市役所への相談・通報の件数は、年々、増加傾向にありますが、2017年度において、一時保護で児童相談所へ送致したケースはございませんでした。 3点目のご質問にお答えします。 児童虐待の背景には、夫婦関係・DV・経済状況・子どもの特性などの要因が、複雑に絡み合っていることが多いことから、姶良市では、女性相談員・警察署・児童相談所等が、常に密な連携をとりながら相談支援に取り組んでいるところでございます。 さらに、2019年度からは、子ども相談支援センターを拠点として、ワンストップの取り組みを進めてまいります。 4点目のご質問にお答えします。 現在、姶良市では、子どもに関するさまざまな悩みなどを気軽に相談できる場の設置や、学校現場等における子どもたちへの声かけ、乳幼児健診の問診・健康チェックなどをとおして、児童虐待やいじめなどに至る前の未然防止策の強化に取り組んでいるところであります。 そのほか、幅広い相談窓口として、「児童相談所全国ダイヤル189」や「鹿児島教育ホットライン24」「鹿児島いのちの電話」など、24時間対応している機関や専門職員を配置している相談機関等を、市の広報紙やリーフレット等で案内し、周知を図っております。 ご提案のSNSを活用した相談方法につきましては、先進地の取り組みを参考に調査・研究してまいります。 ◎教育長(小倉寛恒君)     登      壇  1問目の児童虐待ゼロを目指しての2点目のご質問にお答えします。 現在、報道されている千葉県の小学校4年生の女子児童への虐待事件においては、当該教育委員会や児童相談所による情報の取り扱い方や、関係機関との緊密な連携のあり方において、大きな課題があったと捉えています。 児童虐待への対応について、学校が虐待を把握した場合、学校は、直ちに教育委員会及び福祉部局担当課に相談、通告し、スクールソーシャルワーカー、児童相談所、警察、医療機関等の関係者との連携を図るなどして、一時保護の必要性や児童養護施設への送致等についてのケース会議を行い、対応しているところであります。 ◎選挙管理委員会委員長(久保洋幸君)     登      壇  選挙管理委員会委員長、久保洋幸であります。よろしくお願いします。 2問目の投票率向上のために、新たな期日前投票所の増設や移動投票所の導入を、の1点目のご質問にお答えいたします。 投票所につきましては、合併当初は、加治木地区15か所、姶良地区31か所、蒲生地区12か所の計58か所を設置しておりました。 その後、昨年4月に執行しました、市長・市議会議員選挙におきましては、加治木地区14か所、姶良地区24か所、蒲生地区11か所の計49か所の投票所を設置しております。 投票所の再編の主な理由としましては、該当地域における有権者数の減少や施設の老朽化などによるものであります。 2点目と3点目のご質問につきましては、関連がありますので一括してお答えいたします。 投票率につきましては、全国的にも、国政選挙、地方選挙を問わず、低下傾向にあることから、各自治体において、投票率向上への取り組みがなされているところであります。 本年4月7日に執行される鹿児島県議会議員選挙におきましては、鹿児島市・鹿屋市・志布志市が、商業施設への期日前投票所の増設を予定しているところであります。 また、自動車等を期日前投票所として利用した移動投票所については、南九州市・伊佐市の2市が予定しているところであります。 いずれも、有権者の投票機会の確保や利便性の向上が見込まれることから、姶良市選挙管理委員会としましても、他市の取り組みなどを参考に、投票環境の整備について検討してまいります。 以上、お答えといたします。 ◆1番(新福愛子君) それでは、再質問をさせていただきます。 まず、項目1、児童虐待ゼロを目指して。 虐待によって子どもが亡くなる不幸な事件が後を絶ちません。自分自身の大地とも言うべき親からの虐待と虐待の恐怖と苦痛の中で亡くなっていった子どもたち、なぜ助けることができなかったのか無念でなりません。平成12年に児童虐待防止法が制定されて以来、児童虐待は増加の一途をたどっています。今国会では、児童福祉法、児童虐待防止法の改正が重要課題となっています。また、国は、再発防止に向け、厚労省と文科省が縦割りを廃して合同のプロジェクトチームを立ち上げました。 虐待の背景には経済苦・家庭内の不和・社会からの孤立・親の未成熟など、さまざまな要因が複雑に絡み合っているのが実情です。悩みを抱えながら子育てをしている家庭を、私たちはどう支えていけるのか。姶良市で絶対に児童虐待を起こさせない。児童虐待ゼロを目指して再質問に入ります。 はじめに、虐待について共通認識を確認したいと思います。虐待には大きく4つの種類があります。1つ、殴る・ける・激しく揺さぶるなどの身体的虐待。2点目、性的行為をする・見せるなどの性的虐待。3つ目に、ネグレクト、いわゆる育児放棄。4つ目の心理的虐待について説明をお願いいたします。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) お答えいたします。 児童に対し著しい心理的外傷を与える言動を言いまして、子どもの心を傷つけるようなことを繰り返し言う、また、無視する。兄弟の仲で差別的な扱いをする。子どもの目の前で、配偶者に対する暴力、他の兄弟に対する暴力、子どもに著しい心理的外傷を与える場合というようなものが含まれます。 ◆1番(新福愛子君) はい、そのとおりです。この心理的虐待というのが虐待の多くを占めるというふうにも聞いております。 そのほかにもう一つあります。実は、これが児童虐待により死に至るケースで一番多いと言われています。市長、ご存じでしょうか。ご認識があられますか。ほかに虐待と考える。 ◎市長(湯元敏浩君) 今ぱっと思いつきません。この4つ以外ですね。すみません。 ◆1番(新福愛子君) もっともだと思います。実は国の社会保障審議会(児童虐待等要保護事例の検証に関する委員会)の報告によれば、虐待死総数の4割がゼロ歳の赤ちゃんでした。その月齢を見ると約半数が生後ゼロか月の新生児。さらに細かく見るとゼロか月の赤ちゃんの85%が生まれたその日に殺されています。しかも、加害者の9割はその子を産み落とした母親。にわかには信じがたい話ですが、確かに捉えられた現実です。 そのことから、私たち公明党は、妊娠、出産から子育てまでの切れ目ない支援体制を構築し、その支援拠点となる子育て世帯包括支援センター、日本版ネオボラの設置推進に力を尽くしております。 前回も私は、産後健診について、虐待の温床になる一番発見しやすいというところで、産後健診にも助成をという提案をさせていただいたのはこういったところからでございます。 児童相談所の件数が毎年過去最高を更新しているとのことです。本市の相談件数も増加傾向という認識でよろしいでしょうか。また、分類される虐待の中で一番多いのは、やはり心理的虐待という認識でよろしいでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 私どものほうで把握している部分につきましては、虐待の中の、全体の相談件数141件ございますが、その中の虐待と思われるものが16件、心理的虐待が6件ですね、身体的虐待が6件、あとネグレクト4件というのが実態としてございます。虐待自体はふえている状況にあろうかと思います。 ◆1番(新福愛子君) その状況をどのように分析されておられますか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) まず、さまざまな社会要因が複雑に絡み合っている部分があろうかと思います。例えば、職業、就職難、あるいは母親の子どもに対する養育の知識不足、いろいろな家庭の不和、経済的なもの、またそれぞれの方々の精神的要因と、そのようなものが複雑に絡まっておりますので、確実にこれというのは言えないと思いますけれども、それを要因とした形での虐待、いわゆる結果的に虐待ということになる、それがふえていると思います。 ◆1番(新福愛子君) そのとおりだと思います。専門家の分析によると児童虐待が広く周知されてきた結果、今まで隠れていた虐待があらわれてきた面、これはDVもそうだと思います。あっ、こういうのがDVっていうんだな、そういうことだと思います。少子化、また、核家族化の影響から来る未経験や、近隣との付き合いの希薄化などで、社会全体の養育力が低下しているという面が言われております。虐待は生活困窮や社会的孤立などによる生活のいらいらが子どもに向かうことで起きる場合も多いということです。 2016年の児童福祉法の改正では、児童虐待対策は、早期発見、早期対応から発生予防に大きくかじが切られました。発生予防のために何ができるでしょうか。子育て世代に寄り添うという観点では保育園があります。午前中でも当事者が本当にリアル感をもって保育についての質問を重ねておられました。 いちき串木野市でも大変な事件が起きました。このいちき串木野市の場合は、保育園から何度もこんなような傷がありますよというようなことが、ずっと情報提供が多かったと聞いております。本市において、保育園、認定こども園との連携をどのように図っておられますか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) おっしゃられるように2016年において児童福祉法の理念の明確化ということで、市町村にも大きな役割を与えられるようになったと。当然、拠点をつくりながらサポートしていくという形になろうかと思いますが、それは地域ぐるみでやるという形になろうと思います。その中で、保育所、認定こども園、その中では通報義務というものがございますので、いろいろ協議会等ございますので、情報交換をしながら共有に努めて、その防止に努めたいという流れで動いております。 ◆1番(新福愛子君) 今回の事件を受けまして、保育園の園長先生であるとか、職員の皆様との意見交換とか、正式な会議の場ではなかったとしても、そのような情報交換の場というのはあられましたでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) ここ最近になりまして非常に虐待の問題、報道でもされておりますので、さまざまな会議の中において、保育協議会でもその話題、その対応策についての協議がなされたものと思っています。 ◆1番(新福愛子君) 幼稚園のほうはいかがでしょうか。 ◎教育長(小倉寛恒君) 1月の半ばだったと思いますけど、校長会を開催しました。そのとき、校長会及び幼稚園園長会、あわせて実施いたしました。その中でやはり児童虐待の問題は、いわゆるチェックリストもあわせて、全ての幼稚園、小学校、中学校に配付、全ての担任がチェックリストでチェックするようにというところまで指導しているところでございます。 ◆1番(新福愛子君) 教育現場でも大きな危機感を持っておられると思います。迅速に対応していただいていること確認させていただきました。 虐待の早期発見という意味では、各種健診がかなり有効だというふうに私自身も認識しております。決算報告と決算委員会等でも乳幼児の各種健診の受診率を確認いたしましたが、残念ながら100%ということはあり得ません。本当は100%を目指すべきだと思うんです。この未受診の子どもの状況をしっかりと掌握していくべきと考えますが、この辺のところ、どうなっておりますでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 受診の中では3か月健診等いろいろ健診等ございましたが、100にはなっておりませんが、その後の対応もしているかと思います。 詳細につきましては担当課長のほうで説明させます。 ◎保健福祉部健康増進課長(濱田耕一君) 健康増進課の濱田でございます。よろしくお願いいたします。 今、議員仰せのとおり100%にはなっておりません。子どもたちの体調が悪かったり、また、いろんな要因で大体95%前後になっておりますが、この健診当日から次回の健診までに、保護者へ電話等で保健師等が受診勧奨を行っております。それでもやはり受診がない場合につきましては、状況に応じて、1回休みとかそういったことではないんですが、連続して休みのところには訪問して、受診勧奨並びにいろいろな話を保護者としているところでございます。 以上でございます。 ◆1番(新福愛子君) ほとんどのお子さんたちが幼稚園とか保育園とか小学校入学前に入られると思うんですけれども、いずれにも通っておられないお子さんというのが姶良市には何名ぐらいいらっしゃるもんでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 遅くなってすみませんでした。議長の許可を受けておりますので、この件につきましては担当係長のほうに説明させます。 ◎保健福祉部子ども政策課児童福祉係長(倉山高幸君) 子ども政策課児童福祉係長の倉山でございます。よろしくお願いいたします。 今年度、国の通知によりまして、乳幼児健診未受診者、未就園児、不就学児の緊急把握を実施しております。 姶良市のほうでも実施いたしまして、姶良市の児童は全て把握できたところでございますが、その中で、やはり保育園、幼稚園に行ってない児童も把握したところでございます。 ただし、保育園、幼稚園に行っていない児童の場合、勤め先の企業内保育や認可外保育、託児所などを利用されている場合がございまして、絶対数をつかめていない状況ではございます。 以上でございます。 ◆1番(新福愛子君) 確かにそういった方もいらっしゃると思います。必ずどこかでかという方々がほとんどだと思うんですけれども、やはり全国的には2%ぐらいの方々が、やはりご家庭の方針でもあり、しっかりと家で見るんだということの方もいらっしゃるように聞いております。そういった方々も漏れなく、しっかりと市が掌握できるのがこの健診だと思っております。ですので、本当に執念をもって、100%を目指して、顔の見えない子どもがいないという、そういう姶良市になっていただきたいということを要請させていただきたいと思います。 また、これも早期発見という意味での有効手段ということなのですが、この健診の中で、ネグレクトの子どもにおいては口腔内状況、歯ですね、がよくない傾向にあるそうです。虫歯の数が多いと言われています。また、ちゃんと治療がされていない未処置率が高いとも言われております。その意味で歯科検診は虐待の発見にもつながるということです。本市の児童生徒の中にもこのような傾向は見られますでしょうか。 ◎教育部次長兼学校教育課長(小林俊一郎君) 虐待の認定を学校でするといった場合に、一番顕著なのは、その子どもの着ている物でありますとか、それから健康状態が著しく低下しているというところが1つの要素としてあります。ですから、歯の状態がよくないといった場合に、これも著しくよくないといった場合に虐待という可能性も考えられると思います。 ◆1番(新福愛子君) その意味でも歯科検診というところを注意深く見ていっていただきたい、そのように思っております。 ここで確認をちょっとさせていただきます。3月5日に横浜市で起きた重症のやけどによる3歳の女児の虐待事件が発生いたしました。誤って熱湯のシャワーをかけてしまった、ネットで検索してラップを巻けばよいとあったとの供述がありました。救命講習等を行っておられる消防長に伺います。このラップを巻くという処置は正しいんでしょうか。 ◎消防長(福ケ迫勇二君) 今議員仰せの事件につきましては、我々も深く考えているところでございます。私もネットで検索しましたところ、治療方針としましてドクターがそのように掲載しているものもあるようでございます。 したがいまして、我々が消防士がそれがいい悪いというのは言えないところなんですが、やけど、熱傷ですね、これに関しましては、部位、場所ですね、顔だったり、どこをやけどをしたか、それと広さですね、それとあとは熱傷の程度ですね、強さ、どこまで深く達しているか、これで治療方針というのがどんどん変わっていくと思います。したがいまして、まず医療機関を受診するというのが一番だと思っております。 以上でございます。 ◆1番(新福愛子君) このような応急手当て、子どもでも何かラーメンつくったりとか、いろんなことでやけどをする可能性もあったりするんですけれども、この母親というのは、逆算すると17歳ぐらいでお母さんになっておられます。高校を卒業されているのかなというような感じもするんですけれども、こういったことを、教育現場では、しっかりと授業等で私は受けたような気がします。教育現場ではこのような応急処置について、どのような学ぶ場がありますでしょうか。 ◎教育部次長兼学校教育課長(小林俊一郎君) 応急、けがとか、そういったやけどをどうするかという、病気とかですね、そういうことを深く学ぶという機会はあまりありませんけれども、応急的に添え木をするようなことがあるとか、止血をするような場合があるとかということは、一般的な知識としては学ぶ機会はあると、保健体育の授業でですね、そのように認識しているところです。 ◆1番(新福愛子君) 保健体育というと、中学校になってからという認識でよろしいんでしょうか、小学校のときにはないものでしょうか。家庭の中で自然に、やけどしたら水で冷やすとかっていうのはもう家庭の中で学んできたような気がするんですが、そういったことを正式に学ぶのは中学校以降という認識でよろしいでしょうか。
    ◎教育部次長兼学校教育課長(小林俊一郎君) いわゆる傷をどんなふうに治療していくかという、そういう観点ではなくて、そういった緊急の際にどういうふうに対処していくか、例えば連絡をしたり、学校の先生に相談したりといったような、そういう学習が中心となると、そういうことでございます。 ◆1番(新福愛子君) もう一点伺います。消防長、重ねてすみません。救急搬送の中で、これまで児童虐待が懸念されるようなものは過去にありましたでしょうか。また、懸念されるような事案に対して、消防本部としてはどのような対応をされるのか確認をさせてください。 ◎消防長(福ケ迫勇二君) まず、過去にあったかということでございますが、我々の救急業務に必要な事実しか書かないようになっております。したがいまして、何件あったということはわかりませんが、ただ、救急隊は現着して、その事実をちゃんと医師に報告する義務がございます。したがいまして、体にあざがあったりとか、あざがたくさんあったりとか、傷があったりとか、また、索条痕と申しますくくられた跡とか、そういうものにつきましてはドクターにちゃんと報告するようになっております。 以上でございます。 ◆1番(新福愛子君) 関連部署との連携という意味で、例えば、もしそういう事案があった場合、市のほうに、子ども政策課なり、今度できますセンターですとか、そういったところと連携をしていくというような、そういったフォロー図というのはあるんでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 今回の30年度で発足しました子ども相談室をステップアップして子ども支援センターというのをつくります。そこについては各分野、教育委員会も含む、児童相談所も含む、各警察機関、消防機関も連携する、情報ネットワークをつくるということでスタートいたしますので、最初のうちはなかなか、スタートですので、マニュアル的にはなかなか、今からつくるということになるのかと思いますが、総体的にそういう大きなネットワークの中で子どもたちを守っていこうというセンターにしようというふうに思います。 ◆1番(新福愛子君) あってはならないことですが、その体制というものをしっかりとつくっておくこと、これはとても大事なことだと思っております。 鹿児島県にも児童相談所があるわけですが、大変な業務量と聞いております。さまざまな相談をしても、3か月先、半年先というようなふうに順番を待たされるということも聞いております。 先月、鹿児島市の森市長は、児童相談所の設置を、鹿児島市としての設置を明言されました。平成29年1月に連携中枢都市圏形成にかかる連携協約を締結した本市でございますが、将来的には児童虐待対策についても、この鹿児島市の児相と連携していけるのかどうか確認をさせてください。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 現在におきましても児相との連携というのは密な形で行われていると思っております。我々の職場に1週間のうちに1日、まあ何回といいますか、必ず担当者を見るという状況が今ございます。そういう意味では児相との連携というのは、我々の地区ではできていると思いますので、独自にというふうに考えるよりは、強いネットワークを持つと、そういう方向で子ども相談支援センターの中では位置づけていきたいと思います。 ◆1番(新福愛子君) 連携ということで確認をしたいんですけれども、今、全国的に大変な事件になってしまった事例、虐待とかそういった課題を抱えている家庭というのは割と引っ越しが多いという傾向があるそうです。やはりその地域に、その町に住めなくなるというようなことも背景にあるようですけれども、いずれももといた所から次の、特に市町村というよりも県をまたいでいった場合、その情報というものが引き継がれない、そこから悲劇が起きて今回の事件、何か共通してそれがあるように思います。 例えば、私ども姶良市は流入人口が多いわけですけれども、ちょっと気になるご家庭であったり、そういった要保護の家庭の状況とか、そういった情報というのは、前にいた、もしそういった重い形をお持ちのご家庭の情報というのは本市には引き継がれるものでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 流入につきましては確かにございます。 詳細につきましては担当係長に説明させます。 ◎保健福祉部子ども政策課児童福祉係長(倉山高幸君) お答えいたします。 支援が必要な児童、そういう方が姶良市のほうに転入してきた場合、関係部署におきまして引き継ぎが行われます。私どもの児童福祉係のほうでしたら、もといた市町村の児童福祉の担当部署から引き継がれます。また、県の場合は県の児相から鹿児島県の児相、それから保健師同士の情報につきましてもやはり姶良市の保健師へと、その関係機関同士でその児童につきまして情報をいただいております。 以上でございます。 ◆1番(新福愛子君) それでは、逆に転出の場合も、本市からも次に行かれる所へ確実に支援の必要な方々の情報は引き継いでいるという認識でよろしいでしょうか。 ◎保健福祉部子ども政策課児童福祉係長(倉山高幸君) 議員のおっしゃるとおり、姶良市の支援が必要な児童、私どものかかわっている児童がもし市外へ転出する場合には、その市町村へ情報提供という形で移管させていただいているところでございます。 以上でございます。 ◆1番(新福愛子君) 安心いたしました。昨日も教育長のご答弁の中で、実はさまざまな困難を抱えた家庭の児童生徒の転入も姶良市には多いんですというご答弁がありました。学校教育においては、虐待というところにも入っていくものもあるかもしれないけれども、引きこもり、不登校であったり、さまざまなそういった問題があると思うんですけれども、教育部局においてもしっかりと受け入れ、そしてまた転出、この辺はしっかりと体制ができているという認識でよろしいでしょうか。 ◎教育部次長兼学校教育課長(小林俊一郎君) 例えば、虐待の事案で他市でDVがあって、そしてどうしても姶良市に来ざるを得ない、そのお子さんが、小学校、中学校に入学してくるという場合は、教育委員会同士で情報共有がなされて、そのことはどこにも漏らさないようにしてというような、そういった情報共有ができております。ですから、逆に姶良市で不幸にしてそういうことが起きた場合、どこかに転出するという場合には、その情報は転出先の教育委員会にきちんと、これは守秘、秘密を守るという前提の情報ですということでお渡しをすると、そういったようなことになっております。 ◆1番(新福愛子君) 安心いたしました。いずれにしましても非常に大変な個人情報になりますし、その辺のところを慎重にしていただきながら、転入者の受け入れ、転出者の送り出しということを進めていっていただきたいということを強く要請しておきます。 事件にもありましたように、この児童虐待というのは、女性の人権侵害・DVという問題にも非常に深くかかわりがあります。くしくも11月は児童虐待の防止月間であり、また、月の後半には女性に対するあらゆる暴力を廃する週間、児童虐待のほうがオレンジリボン、そしてまた女性の暴力に対するほうはパープルリボンということで、これは本市の市民の方がつくられたリボンをきょうはつけさせていただいて、女性議員もよくつけておられます。パープルリボンとオレンジリボンが重なっております。こういった視点でこういった物をつくっていただいた市民がいらっしゃる、姶良市は私は誇りに思います。 いずれにいたしましても、姶良市は女性相談というのも非常に充実しております。配暴センターも設置していただきました。ここから子どもの虐待というものも見えてくるものもあると思いますけれども、女性相談とか配暴センターから児童虐待に関するそういったもののフォローというものは、体制はできておりますでしょうか。 ◎市民生活部長(黒木一弘君) お答えをいたします。 議員言われるように、この女性相談の中においても、そういった部分というのがありまして、複雑な問題を抱えている事例が非常に多いということでございまして、かねてから関係機関と連携を図るようになっております。 特に、生命に危険があると思われる重大な事案につきましては、庁内の連絡会議あるいはケース会議などを開催することによって、そういった支援をするということで、児童虐待と思われる場合に、相談につきましても早急に児童福祉係のほうにつないでいくということで連携をとっているところでございます。 以上でございます。 ◆1番(新福愛子君) 旧町時代の経験なんですけれども、私もその相談にかかわっておりまして、完璧にネグレクト、何とこの時代にお子さんの頭にはシラミがわくという、そういったお子さんを数人抱えたDV被害者の女性を、担当課の職員が自分の車に乗せて、そして当時予算化していただいたホテル代、はじめて使わせていただき、そういった緊急措置をした経験もございます。女性と子どもの人権を守るためにさらなる充実強化を、姶良市、進めていただきたいというふうに思っております。 さて、4月1日から子ども相談支援センターが開設いたします。幾つかの提案をさせていただきます。まず、子ども連れの転入者に対し、子ども相談支援センターの案内を丁寧にしていただきたいと思います。 そういった意味で、よくお手洗いに、DV被害者の方に相談に行ったらということは本当に言いにくいです、同性でも。ということで、今トイレなんかによく、名刺箱の中に1人で悩まないでという物がよく置いてあります。男性の皆さんもお目にかかれたことがあるかどうかわかりませんけれども。 そういったようなことで、子育てに困っていたり、本当に今子どもを愛せないという親がいるんですね。本当にいろんな精神状態もあるかと思いますけれども、親であることに責任を持てない、育児に自信がないとか、本当に行き詰っているけど誰にも相談できない方々のために、このぐらいの名刺大で相談支援センターの、そっと渡して、そして多分電話番号とか書かれているでしょうから、そっとそういった体制も必要かと思いますけれども、検討されておりますでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) さまざまな形で心安く入っていただくことを目標にやっておりますので、今の部分もさせていただきたいと思います。また、来られる方には母子の方もいらっしゃいます。母子の包括支援チームも入っておりますので、赤ちゃんの育て方に関しては、全市内の赤ちゃんには全戸訪問するような活動もしておりますので、それをあわせた形で、気軽に子育てについての相談もできるような、そういう形の周知をしてまいりたいと思います。 ◆1番(新福愛子君) SNSでのやり取りということも提案させていただいているんですけれども、鹿屋市ではセンターのほうに、虐待を受けている子ども自身からメールで相談があったというのが何件もあるそうです。子ども自体もそういった今スマホとか持っている子どもたちも多いらしく、そういったことができると。 そしてまた、今の若い世代はそこに隣同士でいてもメールで、LINEでやり取りするとか、何か奇妙な風景があるようですけれども、やはり本当に何か一体されていて、よく気軽に使うようです。何かあったらググってみたりラインでやり取りしてみたりですね、そういったこともあるということですが、メールでのSNSとまでいかなくても、まずメールとか、そういったことでなかなか来庁がかなわない、そういった表に出るのが苦手な方々のためにも、そういった相談体制が必要と思いますけれども、先進地の事例を研究して今後という答弁になっておりますが、いかがでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) SNSの取り扱い、スマホについてなんですけど、さまざまないいところ、またちょっと不安になるところ、さまざまな部分が、子どもたちには特にそういう部分がございますので、その辺を加味しながら、先進事例の状況を見ながら注意すべきところは注意しながら活用できる部分は活用していきたいと思います。既にケース的にはそういうことを利用して、子どもを励ましたりとかいう部分で行っている部分はもう現実にございます。 ◆1番(新福愛子君) 相談の支援センターですけれども、鹿屋市の場合は、児童家庭支援センターということで、「つながり」という別の名前をつけておられます。こういったかたい名前よりも、みんなに愛されるような、気軽に利用、相談してみようかなという意味で、このネーミングというのが、私もぜひ姶良市も進めていただきたいと思って感じているんですけれども、その辺の検討とかされておりますのでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 現在のところ、親しみやすいネーミング、そういうものとして、市長とも相談をしながら、課内でも話をしながらちょっと検討しているところですので、そういうものも準備したいと思っております。 ◆1番(新福愛子君) 姶良市の場合は、この姶良という響きの中にも非常に他市町にはないような得な部分があるように思います。「健康チケットあいあい」にしても、「広報紙AIRAview」にしても、その辺のところで、本当に温かくなるような愛情あふれるようなネーミングが進んで、決定することを期待しております。 さて、本市では子育て基本条例をもとに、総力戦で児童生徒の育成にあたっていただいていることを誇りに思います。条例でもうたわれておりますように、地域社会の役割と責任という意味でも、一連の事件をきっかけに、児童虐待について市民の皆様への啓発を図ることも重要だと思いますが、今後、市民に向けた児童虐待のセミナーとか、そういった計画とかあられますでしょうか。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 4月1日で開設いたします子ども相談支援センターの中における活動として、さまざまな分野の方々との意見交換もできるようになりますので、そういった意味で、市民への啓発、そういう部分については、誰もがこの場所を知っているというようになるように、さまざまな形、この広報紙を含めた、当然SNSを含めた形での周知に努める方法を考えていきたいと思います。 ◆1番(新福愛子君) 教育部門はいかがでしょうか。保護者への、この児童虐待の勉強会であったりセミナーであったり。 ◎教育部次長兼学校教育課長(小林俊一郎君) 学校からの働きかけといたしましては、家庭教育の充実ということが一番でございますので、家庭教育学級でありますとかPTA、そういったところで望ましい温かい家庭をつくるという中身で、学校側と懇談を深めていくと、そういったことで進めていきたいというふうに考えております。 ◆1番(新福愛子君) このような事件が起こりますと、当事者である保護者の皆様は、何だか、ちょっと叱ったり、コラぐらいのことですることが、これ虐待じゃないかとか、妙にまた子育てに神経質になられても、またそれは違うんじゃないかというふうに思いますね。また、そういった勉強会とか広報とかされるときに、そういう場に出ていらっしゃる家庭、親御さんには問題ないんだと思います。やはり、きのうも話題になっておりましたけども、PTAに入らないというようなご家庭も散見されております。そういったご家庭こそ心配だと思いますので、そこはまた違った形で先生方のほうからフォロー体制をお願いしたいというふうに要請をしておきたいと思います。 さて、市民の義務ということでは、法改正によりまして、これ虐待じゃないかしらと思ったときには気軽に電話をしてくださいということで、児童相談所全国共通ダイヤル189、先ほど答弁でも紹介していただきましたが、189、「いちはやく」というものがあります。これについて、若干説明をお願いいたします。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) 「いちはやく」につきましては、児童相談所が開設している相談ダイヤルでございまして、子どものSOSの発信を受けながら対応すると。児童相談所全国共通ダイヤル189ということになります。 通報・通告・相談を行いやすい環境整備を行うという方向で、今現在、無料化ということで進めていると思います。 ◆1番(新福愛子君) この189を回すと、最寄りの児童相談所につながるという体制になっているようです。しかし、なかなかつながらない、そしてまた、つながったところですぐ済む話ではなく、長々となってしまうとその通話料というのは本人持ちというような形だったようです。 先月成立した平成30年度第2次補正予算の中には、通話料を無料化するための費用が計上されておりました。準備が整い次第、今、部長の答弁にもありましたように、無料化が始まるということです。市民の皆様への広報を要請しておきたいと思います。そしてまた、これは子ども、当事者からも通報という形で、「いちはやく」も子どもも使われるそうです。そういった通報も多いということを聞いております。 この児童虐待に対する取り組みの重要性は、最悪の場合に虐待死という、子どもの命にかかわること。本来、最も安心でき、最も愛してくれるはずだった養育者のもとで、虐待されつつも育っていかなければならないという、子どもにとっての人権侵害を解決することだと言われております。虐待された子どもは、情緒面や行動面に問題を抱え、その結果、生涯にわたり、社会性や対人関係の困難性を抱える場合も少なくないようです。そのことは子育てにも影響し、世代を越えてその影響が引き継がれるともいわれております。 国連の子どもの権利委員会は、2月7日、子ども虐待について日本政府に対策強化を求めました。子どもたちは社会の希望です。安心して子どもを育てることができる社会をつくり、子どもたちがしっかりと大地を踏み締めて生き抜いていく人に成長してくれるよう、何としても児童虐待を撲滅しなければなりません。教育長の所感をお聞きいたします。 ◎教育長(小倉寛恒君) 今、現実に起きている問題に対してはすぐ対処していく。一時的な保護を含めて対処していくという、それからまた児童養護施設に送致するとか、そういうこともそうでありますけど、中長期的には、やはり福祉部門とこの教育委員会との──今度4月1日から開所になりますけれども、そういったセンターなどを通して縦割りの弊害というものをなくして、やっぱり一体的に情報共有しながら進めていくということに、これから大いに姶良市の取り組みというのは期待されるというふうに思っております。 ◆1番(新福愛子君) 新庁舎ができ上がったときには、教育部門も同じ庁舎内ということになりますね。そうした場合は、本当に物理的な距離感なく連携をとっていける、これも本庁形式のよいところになるかもしれません。今、教育長がおっしゃったようにしっかりと連携をしながらやっていただきたいと思いますが、市長の所見もお聞かせください。 ◎市長(湯元敏浩君) この児童虐待に対する体制とその連携、そしてその行動マニュアルというのは、もちろん構築して当然のことでありまして、広範囲にわたって各市町村が連携していく、これも当然なことでございます。 しかしもう一つ、SOSを受けとった側のこの眼力、つまりこれは、児童虐待が行われているか否か、そして行われていると判断したときにどのようにその子どもを安全・安心にさせていくか、このところがやはりそれぞれのケースによって違ってくると思うんです。 そこに今、民法の懲戒権がありますように、しつけだというふうに親が言ったときに、この状態を見たときに、この子どもをどうするかという判断というのが非常に難しくなるところかなと。でも、そこの、やはり判断力と眼力というものは必要になってくる。そこには何があるかというと、子どもの安全を確保するという部分を、一点をやっぱり信念として持っていかなきゃ、この児童虐待というのは対応できないのかなと思っております。 ◆1番(新福愛子君) そのとおりだと思います。 それでは、項目2に入らせていただきます。期日前投票所の増設についてでございます。 ご答弁にもありましたが、国政選挙も含め、これまで本市において最も多かった期日前投票の利用者と投票された有権者に対する割合、わかっていたらお示しください。 ◎選挙管理委員会委員長(久保洋幸君) この質問に対して、選挙管理委員会事務局長に答弁させます。 ◎選挙管理委員会事務局長(竹中裕二君) 選挙管理委員会事務局の竹中と申します。よろしくお願いいたします。 これまで執行されました国政選挙、地方選挙の投票結果等を見ますと、平成29年10月22日に執行されました衆議院議員総選挙において、期日前投票者数が1万6,320人と最も多くなっております。また、この同選挙の投票者総数が3万6,628人となっておりますので、その割合は44.56%を占めているところでございます。 この選挙では、特に期日前投票者が多かった要因といたしまして、投票日当日に台風が予想されたことによるものと考えております。 以上です。 ◆1番(新福愛子君) 確かに、このときの衆議院選挙、私も覚えておりますけれども、事もあろうに台風が来たという、それで、テレビ等でも情報等もいっぱいありましたので、もうこぞって、なんと44.56というと約半数に近い方々が期日前投票をされていたということで、これを機にまたますます期日前投票が進んでいくわけですが、過去の質問におきましても、大型商業施設等での期日前投票について提案がずうっとあったわけですけれども、これまで増設ができなかった要因、そして課題というものはどういったところにあったのか、お伺いいたします。 ◎選挙管理委員会事務局長(竹中裕二君) これまで幾度となく質問を受けたわけですけれども、イオンタウン等に増設していない理由といたしましては、一つは、姶良本庁に設置している期日前投票に近い位置にあるということが一つあります。 また、二重投票防止のため、各期日前投票所とオンラインシステム整備にかかる工事が必要であること、それから、配置する職員の人員確保が難しいことなどが上げられております。 以上です。 ◆1番(新福愛子君) 県内におきましても、鹿児島市、鹿屋市、志布志市が期日前投票所の増設を予定されております。もう既に鹿児島市等は済んでいて、都会においては、駅等で期日前投票もされているところも多いようです。 投票率、下げどまりがとまりません。本当にこれで議会制民主主義が保たれていくのかなと、それは私たち議員にも責任があるというふうにも思っておりまして、そのためにも議会改革を本市でも、本市議会でも、議長を先頭にしっかりと進めているわけですけれども、こういった環境を整えるということもやはり大事ではと思います。 確かに、本庁との近いという距離ありますが、ショッピングセンター、若い世代でいっぱいでございます。そういった方々に気軽に投票していただけるように、今おっしゃったような課題をクリアしながら、姶良市でもそういった増設が実現することを願っております。 そしてまた、移動式投票所についても提案させていただいたところです。 はじめに、再編によりなくなった投票所を紹介して、数的なものを聞かせていただきましたが、加治木地区が1か所、姶良地区が7か所、そして蒲生地区が1か所ということになっておりますが、具体的に地域名教えていただいてよろしいでしょうか。 ◎選挙管理委員会事務局長(竹中裕二君) お答えいたします。 これまで、加治木地区につきましては、上嶽自治会、下嶽自治会、同じく雛場自治会、姶良地区におきましては、福ケ野自治会、高牧自治会、同じく山元自治会が廃止されております。 以上でございます。 ◆1番(新福愛子君) あと1か所、蒲生がありましたね。 ○議長(森川和美君) 続けてください。 ◎選挙管理委員会事務局長(竹中裕二君) 蒲生地区は漆上公民館が1か所ございます。失礼いたしました。 ◆1番(新福愛子君) この中山間地域における投票所の統合によって、投票率には影響はなかったものでしょうか。 ◎選挙管理委員会事務局長(竹中裕二君) ええ……。 ○議長(森川和美君) 暫時休憩します。(午後2時10分休憩) ○議長(森川和美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後2時10分開議) ◆1番(新福愛子君) 広がり始めた移動期日前投票所。実は、この中山間地域の相談に行ったときに、山元自治会でした、もう投票所がなくなったんだと、足腰も悪いし、投票所も遠くになってしまったので、もう投票には行かんとって言われました。 やっぱり非常に、私は、これは残念なことだなというふうに思ったわけなんですけれども、この中山間地域における投票所までの距離が長い集落、自治会のベスト5、どういったところがありますでしょうか。 ◎選挙管理委員会事務局長(竹中裕二君) 先ほどの答弁とあわせて答えさせていただきます。 高齢者など交通弱者にとっては、投票所までの距離が長くなることで、投票に行けなかった、あるいは行かなかったという方もいらっしゃるのではないかと思っております。 今回、この投票所を廃止し、次の新たな投票所まで遠い、距離がどのぐらいあるかということでございますけれども、先ほど申し上げました上嶽自治会が約4.6kmぐらいあります。同じく下嶽自治会が4km、それから雛場自治会が約3.5km、それから姶良地区の福ケ野、高牧自治会が約3.5km、同じく姶良地区の山元自治会が約3kmあるということで選挙管理委員会のほうでは見込んでおります。 以上です。 ◆1番(新福愛子君) 4.6km、4km、3.5km、これは行かれませんね。ましてや車がなかったりしたら、とても無理だと思います。 この移動期日前投票所、これもう少し説明していただけますか。 ◎選挙管理委員会事務局長(竹中裕二君) 移動期日前投票所とは、投票所まで足を運ぶことが難しい高齢者の方、あるいは投票所から遠い地域に暮らす方々に対して、ワゴンタイプの公用車を投票所として機能を持たせるための整備を行い、ある一定の時間や場所を決めて、移動する期日前投票所として、選挙期日と同じ方法で投票ができるものでございます。 以上です。 ◆1番(新福愛子君) 全国的には埼玉県鶴ヶ島市、神奈川県箱根町、島根県浜田市など、先進事例もございます。そしてまた、本県でも、南九州市と伊佐市がこれを実施されるようでございます。 姶良市も、中心街は非常に都会化しておりますが、中山間地域疲弊しております。ぜひこの移動期日前投票所、検討をしたい、していただきたいというふうに思っております。市長いかがでしょうか。 ◎市長(湯元敏浩君) 政治に興味を持っていただくこと、投票率が上がることは、これは本当に喜ばしいことでございますので、その機会が1つでもふえるということは、大事なことだと思います。そこにはマンパワーと財政的なものもありますけれども、何かいい方法がないか、先進事例も含めて研究してみたいと思います。 ◆1番(新福愛子君) いよいよ、平成最後のこの本会議でございますが、私も1月に、早生まれなもので、ようやく本当の還暦を迎えました。いのしし年ということで、市長も施政方針の中で、イノシシのように前向きに歩を進め、休むことなく猪突猛進、全力で市政の運営に邁進してまいりますというふうに決意を述べられておりました。 4月以降、私の同級生である、同級の皆様、4月以降このひな壇にいらっしゃらないこと思うと、ちょっと本当に切なくなります。4月以降の執行部席には、私より年上は教育長お一人ということになるのではないか(笑声)というふうに思っております。 次の議会は年号も変わって、いよいよ新しい年、姶良市の新しい時代の幕が開きます。希望あふれる姶良市のまちづくりが進むことを願い、質問を終わります。 ○議長(森川和美君) これで、新福愛子議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。10分程度とします。(午後2時15分休憩) ○議長(森川和美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後2時25分開議) ○議長(森川和美君) 一般質問を続けます。 次に、9番、上村親議員の発言を許します。 ◆9番(上村親君)     登      壇  議席番号9番の上村親でございます。質問に入ります前に、冒頭ではございますけども、本年3月をもって勇退をされる職員の皆様に一言御礼申し上げます。皆さんは、紆余曲折のあった合併問題、それから市制施行、そして本日まで、姶良市民の福祉の向上、そして力強い姶良市を支援していただきました。このことに対しましては、心から敬意と感謝を申し上げまして、お礼申し上げます。そしてまた、きょうは傍聴席のほうにもたくさんの傍聴者がいらっしゃいますこと、重ねて御礼申し上げまして、一般質問のほうに入らせていただきたいと思います。 質問事項1点目、快適な交通環境の整備について。 要旨1点目、施政方針の中で、ことしから帖佐駅前からイオンタウン姶良に続く県道の改修が開始されるとなっていますが、改修及び事業の内容をお示しください。 2点目、帖佐駅のバリアフリー化や駅前広場の整備についても関係機関・団体と連携して取り組む方針とのことだが、具体的な事業計画は策定されているのか、お伺いいたします。 3点目、姶良市役所最寄り駅としての帖佐駅の位置づけは、どのように考えていらっしゃいますか。また、駅周辺の活性化と駅舎改修の計画、将来を見据えた乗降者の利便性についての考えをお示しください。 質問事項2点目、重富駅の管理運営について。 要旨、平成27年第1回定例会において、重富・錦江駅の無人化対策についての一般質問の答弁で、今後の駅舎活用については、本市の観光振興の一環として、駅本来の機能に特産品販売や情報発信など、おもてなしの観光要素を付加した管理運営を検討するとの答弁でございました。どのように検討されたのかお伺いいたします。 質問事項3点目、学校給食施設の整備について。 施政方針の中で、安全・安心で、質の高い給食を安定的に供給するために、学校給食施設の整備について検討するとなっています。また、第1次姶良市実施計画でも、新規事業として「市全体の学校給食施設の整備を図る」として、学校給食施設整備事業費が2020年度4,193万5,000円、2021年度10億1,860万円が計上されています。具体的な内容をお示しください。 質問事項4点目、グラウンドゴルフ場整備について。 「健康・福祉」の分野で、超高齢社会の進行に対応した健康づくりを積極的に行うことができる環境を整え、健康寿命の延伸を図る目的で、グラウンドゴルフ場の整備について適地や規模について検討すると述べていらっしゃいます。どのようなコース設定を想定しているのかお伺いいたします。また、実施計画では、今年度100万円、2020年度4,800万円、2021年度7,200万円が計上されています。合わせて1億円以上でございます。その整備及び計画の内容をお示しください。 以下、一般質問者席から質問いたします。 ◎市長(湯元敏浩君)     登      壇  上村議員のご質問にお答えします。 なお、3問目のご質問につきましては、教育長が答弁いたします。 1問目の快適な交通環境の整備についての1点目のご質問にお答えします。 帖佐駅前からイオンタウン姶良に続く県道のうち、旧国道10号から、現在の国道10号までの区間につきましては、県単独事業の「ふれあいとゆとりの道づくり事業」により、改修が開始されました。 事業内容としましては、植樹帯の撤去による歩道の広幅員化、歩道のカラー舗装化や、視覚障害者誘導ブロックの設置などの歩道部の改修と、排水溝の改修、自転車通行帯の設置などの車道部の改修を実施する計画であると聞いております。 なお、先月下旬に、植栽の伐採などの一部工事に着手されたところであります。 また、この区間には、商工会が設置・管理している街路灯がございますが、照度が不足していることから、県の工事にあわせて、市において、歩道用照明灯を整備する計画としております。 2点目のご質問にお答えいたします。 帖佐駅前広場の整備につきましては、関係機関等で構成する帖佐駅前広場検討委員会を設置し、2019年度までに、基本計画を策定することとしております。 また、JR九州とは、広場内のJR用地の取り扱いや、広場整備に関する費用負担などについての協定の締結に向けた協議を行うこととしております。 基本計画の策定後、2020年度には、都市計画の変更手続きや、詳細測量設計を実施し、その後、事業に着手していきたいと考えております。 駅構内のバリアフリー化につきましては、帖佐駅の2017年度の1日当たりの利用者数が3,000人を超え、高齢者、障害者等の移動等の円滑化に関する法律、いわゆるバリアフリー法の対象駅になったことから、昨年6月、JR九州から、2019年度設計、2020年度工事でバリアフリー化を実施したいとの連絡がございました。 その後、8月に、JR九州本社の技術職員が現地を確認し、バリアフリー化の検討を行いましたが、2番ホームのホーム幅が狭く、エレベーター設置が難しいとのことで、改めて、対策を検討したいとの連絡がありました。 現在、JR九州において、工事内容等の再検討を行っているとのことであり、その内容等が決まり次第、改めて、本市と協議したいとのことであります。 3点目のご質問にお答えします。 帖佐駅の1日平均の利用者数は、イオンタウン姶良の開業等もあり、2017年度は3,000人を超えるなど、ここ数年、着実にふえております。このように、利用者数がふえている状況や、今後の複合新庁舎建設など、帖佐駅周辺の状況等を踏まえますと、市内に5つあるJRの駅の中で、帖佐駅は、姶良市の中心的な役割を担う駅であると考えます。 また、そのために帖佐駅の駅舎や、駅前広場、駅に通じる県道の整備など、帖佐駅を中心としたまちづくりを着実に実行する必要があると考えます。駅の機能は、他のまちへ向かう公共交通の乗り継ぎ拠点でもあります。特に、帖佐駅は、その利用者数から、多くの方がバスから電車への乗り継ぎを行っております。 今後も、帖佐駅の利用者数はふえることが予想されることから、駅前広場の整備におきましては、バス待機場所の確保も十分考慮する必要があり、さらに、今以上の駐車場や駐輪場の確保も必要であると考えております。 また、駅周辺には、地域の活性化につながるような施設の整備も検討する必要があります。現在の帖佐駅の駅舎は、1926年、大正15年の開設後、1950年、昭和25年に改築された建物であり、時代の流れの中、その機能は、十分とまでは言えないのではないかと思います。 市といたしましては、姶良市の中心的な役割を担い、利用者の利便性も考慮し駅舎の整備について、今後、JR九州と協議してまいります。 次に、2問目の重富駅の管理運営についてのご質問にお答えします。 重富駅につきましては、2015年5月1日、JR九州から姶良市が、駅業務を受託し、簡易委託駅として、業務従事者を配置して、窓口での切符や定期券の販売を行っております。 その後、改札・回収業務や、清掃業務についても受託しております。 これまで、重富駅では、毎年3月に行われています鹿児島マラソンのときに、JRを利用して応援に来られる方々に対し、観光協会の皆さんが、弁当の販売や飲み物の提供など、おもてなしを行っております。 また、以前は、高牧カントリークラブで行われた、Tポイントレディースゴルフ大会の観戦に、JRを利用して来られた方々に対し、姶良市の観光PRや、重富校区コミュニティ協議会による、重富校区の魅力の発信などを行っておりました。 重富駅の駅舎や、駅前の活用策につきましては、これまで、他の無人駅や、簡易委託駅を参考に、駅カフェや子ども預かり所、特産品販売所、観光案内所、地域のサロン活動の場などが検討されております。しかしながら、JR九州からは、株式上場後、駅舎利用に関するさまざまな制約や条件が提示され、特に、駅舎内での物品販売等については、厳しい条件であったことから、JR九州と、幾度となく協議を重ねてまいりました。 市といたしましては、今後も、地域を含めて活用策を検討するとともに、JR九州と条件面等について協議してまいります。 次に、4問目のグラウンド・ゴルフ場整備についてのご質問にお答えします。 施政方針において申し上げましたように、健康寿命の延伸を目的としたグラウンド・ゴルフ場の整備に向け、まずは、その適地や規模について検討を進めることとしております。 なお、現段階では、コース設定などを想定するまでには至っておりませんが、曽於市の新地公園グラウンド・ゴルフ場や、薩摩川内市の樋脇グラウンド・ゴルフ場の規模を参考とし、検討を進めております。 また、実施計画では、2019年度に基本構想の作成、2020年度に設計業務を、同年から2021年度の2か年での整備を想定しております。 事業費につきましても、先進事例を参考として計上したものであり、今後、毎年度のローリングで調整を図っていくこととしております。 ◎教育長(小倉寛恒君)     登      壇  3問目の学校給食施設の整備についてのご質問にお答えします。学校給食施設の整備を検討するにあたっては、センター方式への統一化を図ることが、衛生管理や調理員の定着・育成も確保され、全ての児童生徒が学校給食衛生管理基準に適合した施設による学校給食の提供を受けることができるものと考えております。 第1次実施計画の新規事業として計上しました、2020年度以降の学校給食施設整備事業は、現在の学校給食施設において、施設設備の老朽化や学校給食衛生管理基準に適合していない、加治木学校給食センターと、自校方式8施設を1つのセンターに統合するために必要とされる経費を掲載したものであります。 そのうち、2020年度の4,193万5,000円は、設計や地質調査に係る費用で、2021年度の10億1,860万円は、2年間にわたる建築費用のうち、初年度に係る費用を計上したものであります。建設用地につきましては、現在、検討中でありますが、コスト面やリスク面なども含めて、総合的に検討した場合、施設の分散化の可否も考慮する必要があり、今後も、関係部署との協議を重ねながら、総合計画の実施計画の中で、学校給食施設の整備についての調整を進めてまいりたいと考えております。 以上、お答えといたします。 ◆9番(上村親君) まず、市長のほうにお尋ねしますけれども、あなたが以前市長選挙に出る前、多くの市民の方々と会談したり、あるいはまた自分の描いた夢を市民の方々に訴えて、そういった認識のもとで皆さんあなたを選んだと思うんです。この帖佐駅の前の整備につきましては、あなたが最初言っていた、描いていた絵、この県道にどのように生かしてきたのか、また生かされるのか、それについてまず説明を求めます。 ◎市長(湯元敏浩君) やはり、答弁で申し上げましたように、帖佐駅というのは姶良市の中で一番重要な駅になるだろうなということでございます。私が思い描いているのは、帖佐駅からイオンタウン姶良までの1km近い道を、いつ訪れても非常に歩いてもそんなに遠くない道であると思えるような商店街にしていきたいというものでございます。そのために今ほぼ県道がほとんど占めておりますので、姶良・伊佐地域振興局の県の職員の皆さんとこのような県道をまずは整備をして、そして帖佐駅前広場をつくり、そして商店をつくっていくというようなイメージを描いております。 以上です。 ◆9番(上村親君) その夢は変わっていないということで、ちょっと安心しました。 この県単独事業のふれあいとゆとりの道づくり事業、これについては、市のほうから示されたこの事業なのか、地域振興局から示されたゆとりの道づくり事業なのか、これについてちょっと説明してください。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 この区間につきましては、以前より姶良市として地域振興局のほうへ側溝の改修、歩道の高質化等を毎年要望しておりました。その甲斐もありまして、今回、ふれあいとゆとりの道づくり事業ということで、昨年度より実施していただいております。県単事業ではありますけれども、継続して事業していけるものと考えております。 ◆9番(上村親君) じゃあ、その内容はわかりました。じゃあ、今回、歩道の広幅員化、これも計画の中に入っているんですけれども、それと、もちろん視覚障害者誘導ブロック、こういった歩道の計画については、ある程度市の要望が入っているのかどうか、そして、あと1つは市長にお尋ねしますけど、あなたの描いた夢というのは、あの道路を歩道も別にして、商店街をつくって、帖佐駅から歩いてイオンまで行く、アーケードもつくったらどうかというようなことで夢を描いていましたですね。もう忘れました。じゃあ、それについてまず。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 歩道につきましては、高質化をお願いしております。広げるということではなくて、皆さんご存じのとおり、荒れた歩道の路面であったり、かなり昔のもので老朽しておりました。当然、視覚誘導者ブロックなんですけれども、その質については振興局のほうにゆだねているところでございます。それと、連携してということでまずは街路樹なんですけれども、振興局のほうから提案がありまして、できるものであったら切りたいということで、市の方が近隣自治会へ相談いたしまして、周辺の方もぜひ切ってほしいということの連携を図っていたところでございます。 以上です。 ◆9番(上村親君) わかりました。じゃあ、車道の幅員は全然変わらないということで認識していいわけですね。 それから、街路灯もわかりました。この車道の植樹帯については同僚議員が1回質問した経緯があったので、わかりました。 それから、2点目に入ります。帖佐駅前広場検討委員会、これを設置してということなんですけれども、この検討委員会の構成、中身についてはどのような計画がなされているのか、ちょっとそれについてお知らせください。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 帖佐駅前広場整備検討委員会の構成メンバーでございますけれども、私どもの今の案といたしましては、大学教授等の学識経験者、それから関係行政機関といたしまして、姶良警察署、姶良・伊佐地域振興局、そして地元自治会ということで、地元のコミュニティと自治会、それと、関係する商工会、それから身体障がい者協会、男女共同参画審査会、それから交通関係といたしまして、JR、そしてバス事業者、タクシー事業者等を検討しているところでございます。 以上です。 ◆9番(上村親君) 答弁書でいきますと、2019年度までに基本計画ということになりますと、基本構想はもうでき上っているということでよろしいわけですね。そうじゃないでしょうか。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 今といいますか、業務委託のほうを発注しているところでございまして、2019年度末までに基本方針、基本構想、そして基本計画を策定を行っていく予定でございます。 以上です。 ◆9番(上村親君) それでは、次いで、JR用地も何ですけれども、都市計画審議会のまだ会長から答申が行っていないので、あまり詳しくは質問ができないんですけれども、ただ市長のほうにお尋ねしますけれども、今、都市計画審議会の会長のほうに、我々も審議員なんですけども、市長のほうから諮問を受けておるんです。それはご存じですよね。ご存じない。こういう絵柄が載っているんですけども。これは議長、まだ来ていないですか。わかりました。じゃあ、今の質問は削除させていただきたいと思います。 それでは、JR用地の取り扱い、それから広場整備、JRの社員としては、錦江湾、海側のほうは海側、駅から反対の山側は山側ということで、海側と山側に分けてちょっと文言を言わせていただきたいと思います。まずイオン側、山側のほうなんですけども、駅前広場、大体3,000m2ぐらいだったと記憶しておるんですが、これは昭和時代に姶良町時代に確定していると思うんですけども、それと、海側のほう、松原方面なんですけども、このほうが平成に入って計画決定になっていますよね。この正面のほうも結構広くなると予想しているんですけども、この裏側の海側のほう、まず手つかず状態で都市計画道路が通る計画があります。それに駅のほうが当たって、そこに2,500m2ぐらいですか、広場が必要になってくると思うんですけども、これの購入予定といいますか、購入計画ですか、都市計画道路が先に来るのか、海側のほう、山側のほうはそのままちょっと立ち退きもいろいろあると思うんですけども、向こう何年かぐらいの計画でそういった事業をされるのかどうか、それについて少し答弁を求めます。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 今の業務委託の中でおっしゃる海側のほうもまず現状把握ということを考えております。イオン側のほうの整備もおっしゃるように、面積は今の都市計画面積でいいのかというのも当然調査、それから検討いたします。とすれば、JRの利用者及び公共交通関係を網羅して、前の整備、後ろの整備ということで、じゃあ、後ろの整備はどの程度すればいいかということを、この委託の中で検討してまいります。具体的に、じゃあ海側の街路をいつまでにするのかというところは、まだ今回の業務委託の中では、検討はしていないところでございます。 ◆9番(上村親君) そうしますと総体的に考えていきますと、海側、山側、そういった広場をつくるわけですので、将来的に。つくるという仮定して、私は一番3問目に力点を置いているのは、ちょっと提案になるかと思います。海側、山側からの相互乗り入れ、これを目指したいんです。提案したいんです。そうするとどうしても、海側の松原側のこれの計画がある程度進んでいかないと通路は開通しない、そういった大きな問題が発生してくるということになるだろうというふうに思っております。まず、質問のほうにちょっと切りかわりますけども、市長がおっしゃっている駅前を中心とした活性化、地域をつくるという、この帖佐駅においては、あなたが考えている正面だけでいいのか、山側だけでいいのか、ある程度松原側の海側のほうからも通路をつくってあの一体となったまちづくりを考えているのか、それをちょっと聞かせてください。 ◎市長(湯元敏浩君) 私は、両側に改札が開くというか、駅舎も含めて、両側が利用可能な形を描いております。これには駅舎の改築も必要になってきますので、そこは一朝一夕にはいかないところもございますが、松原側も考えていきたいと思っております。 ◆9番(上村親君) それでは、先に議長のほうに許可をいただきましたので、議員の皆様方にはすみません。2人で仲よく参考していただければと思います。執行部のほうにはまことに申しわけないんですが、途中でインクジェットが切れてしまいまして、全員渡っておりませんので、すみませんが、ご了承ください。 過日、伊集院駅にちょっと行ってまいりました。あそこも、僕の記憶では七、八年ぐらい前からちょっと計画をされて、この自由通路をつくった相互乗り入れ型をつくっております。駅の正面には、広い駐車場がございます。バスの待機所もございます。5,000m2を超えるような、多分5,000m2超えているんじゃないかなというように思うんですけれども、そういうバスの待機所、駐車場がつくってあります。大きなロータリーでございます。正面には島津義弘公の銅像もあります。多分これは徳重神社お参りのほうの観光客も誘致するという判断のもとにされただろうとは思うんですけども、正面入り口の右側のほう、南口なんですが、ここから自由通路になります。ずっと上がっていきますと、大体自由通路の幅が3.5mぐらいでずっとバリアフリー化がしてあります。階段にも手すりがちゃんとつくってあります。正面上りつきますと、今度は改札口があります。改札を抜けて今度は乗り場に行きますと、ホームに着くまでバリアフリー化ですから、当然エレベーターがついておりまして、エレベーターのところまでも手すりがずっとついております。今度は下りて北口のほうに行きますと、やはり北口のほうにも手すりがずっとついていまして、南口から北口までおよそ150mあるかないかぐらい、北口のほうにもやはり2,000m2ぐらいの駐車場が設置してございます。エレベーターは南口、北口、それぞれに1基ずつ、真ん中のホームに1基、この真ん中のホームが帖佐駅もできるんじゃないかと思うんですけれども、答弁のほうではホームが狭いということでございましたので、確かに狭いですね。伊集院も狭いんですけども、上下線も1つのホームですから、上り下りがあればいいわけです。帖佐駅が結局待避線が必要なのかどうか、ここらが大きなポイントだろうと思うんです。もしこの待避線が必要なのであれば、少し若干建設費も高くなるだろうとは思うんですけども、これが上下線のワンホームでしたら、そんなに僕は財政的負担は強いることはないんじゃないかなと。山側と海側にエレベーター1基ずつ、ホームの下のほうに1基ということで、計3基なんですけども、それでも、松原なぎさ小が今現在あれだけ人数がふえているわけですから、利用度はどんどん高くなっていくという、そういった想定ができるわけです。そうしますと、先送りじゃなくて、やっぱり早急にJRと協議しながらこっちの財政でもあるでしょうけども、本当に姶良市に県内5番目に入る都市ですので、それに見合ったようなやっぱり駅をつくるべき、また人口もふえていくわけですので、そういったことをやっぱり考えていただきたいなというふうに思っております。 JRとの協議なんですけども、今現在どういった協議の内容になっているのか、マル秘はマル秘で結構です。隠していただいて結構ですので、今現在の協議の内容をちょっとお示しいただければと思います。 ◎市長(湯元敏浩君) 技術的な部分とか、そういった利用地とかいうのは、後で建設部のほうから来ますけども、JR九州の鹿児島支社長とそのほか幹部の方々と2度私は訪問いたしまして、帖佐駅に駅舎をお願いしますというようなことを言いましたが、それはもう駅舎を変えるのは自由というか、自治体のほうがお金を払えば幾らでも相談に乗りますというところもございまして、そうだと非常にお金もかかるということもございまして、財政的な部分でいろいろ折り合うところを探していかなきゃいけないなと、市長の立場としては思っております。それと、この伊集院駅にも私3度行きまして、日置市長からもさまざまなアドバイスも受けております。しかしその時代がやはり違いますので、日置市長のときには10年かかったと、10年前のいろいろな施策のやっぱり国の施策、県の施策もあったので、それにいろいろ探してやりましたというようなこともありました。これが今の時代にマッチするかどうかは、いろいろと、今だからこそあるものもあるだろうというようなことも含めまして、この伊集院駅については私も注目しているところでございまして、いろいろとまた情報を得ているところでございます。 以上です。 ◆9番(上村親君) そういう話では結構です。私ども議会のほうも同僚議員、もうおやめになりましたけども、加治木駅のバリアフリー化、それから重富駅の委託、これについて鹿児島支社、社長とも会い、営業課長とも会ってまいりました。会う中で、向こうさんが当局のおっしゃることには、我々議会サイドが幾ら面談を申し込んで支社長と会おうとも、本音はやっぱり話してくれません。重富駅にも関連するんですけれども、やはり市長、これは、専門職員というか、やっぱり職員を二、三人張りつけにゃいかんですよ。そうしないと、1年、2年、3年にころころ変わりよったっちゃ、向こうも絶対受けつけてくれません。ですから、そこにはやっぱり信頼関係が必要なんです。人間と人間の。ですから、やっぱりそういうところは重要視していただきたいなということを申し上げておきます。 帖佐駅につきましては、計画ですので、これで終わります。 それでは、次に重富駅なんですけども、残念ながら、非常に悔しい思いなんですけども、2015年、管理委託にさせていただきました。それで、そのとき駅のほうは観光案内所等も含めてということで、いろいろ調査研究するということでございましたけれども、今回、いろいろ協議はされているようには感じますけれども、今までの経緯を少し簡単でいいですので、協議の内容を報告をしてください。 ◎企画部長(宮田昭二君) 詳細につきまして、担当課長から報告させます。 ◎企画部地域政策課長(原口浩幸君) 地域政策課の原口です。よろしくお願いします。 重富駅の利活用につきまして、JR九州鹿児島支社と、これまで10回ほど一応協議をしております。協議の中身につきましては、まず、姶良市としてどのような利活用を考えているのかというのが向こうが言われること。それと姶良市としては、できれば駅舎を使って物販、それらをできればというようなことで話を最初始めたところなんですが、それにつきましてはあくまでも建物、それと土地がJRの九州のものであるということから、売り上げに関してうん%くださいというようなことで始まりましたので、じゃあ、それを何とか抑えていく方法はないですかというような話になってきた場合、では、駅舎を購入してくださいと。さらにまた今度は土地まで購入できませんかと。そうすればもう自由に使えますよというようなことでした。現状としましては、今、駅舎内にポスターを貼るにしても、JR九州に1回1回お伺いをたてないとなかなかポスターまで貼らせてくれないというような状況ですので、市として、観光案内にしてもそうなんですが、地域としての利活用を図るにしてもなかなか思うように使えないというような状況がございますので、そこらあたりについて、今現在もその条件面で一応協議をしている途中でございます。 以上でございます。 ◆9番(上村親君) 株式上場後にころっと変わったんですね、びっくりしました。確かに、鹿児島マラソン大分苦情が来ているみたいです。中身的に言いますと、やはりトイレの問題、これについては、やっぱり市のほうもおもてなし、どっちにしろおもてなしになりますよね。鹿児島マラソン、それからTポイント、これは考えますと、やはりトイレの改修だけはJRと協議していきながら、早急に改善していただきたいと思います。まず帖佐駅のこのオープンを考えたのは、この重富駅だったんです。重富駅の海側、もうほとんど過疎化が始まっているんです。山側のほうからのお客さんが多いんです。ですからぐるっと回らないといけないです。そういった利便性を考えると、やはり山側のほうに駅舎の入り口をつくって、お客様の増を図ったほうがいいんじゃないかということで、私、2015年前だったかな、1回質問したんです。ところが、それはいいよねということだったんです。執行部のほう、重富駅の山側のほう、ロータリーがきちんとできた絵図面ができたんです。ところがそこにある企業の土地がございまして、これは前市長がお世話になったところなんですけども、そこがなかなか了解が得られなかったということで、今の現状なんですけども、特に、この重富駅については、跨線橋に屋根がございません。今から降灰等があった場合に、特に雨が降ったときなんかは滑りやすくて、何回かひっくり返って、けがをした方もいらっしゃるそうです。ぜひ、私もJRには強く申し上げているんですけども、市のほうからも今後強く申し入れをしていただければというように思っております。 それから、駐輪場、あそこは姶良市の所有地なんですけども、あれを含めた活性化というまでも、この日豊本線の跨線橋があって、白浜から重富に突入する、あの区間はコンビニもなければ、本当に過疎地になってしまったんです。ですから、1か所ぐらいなんか市有地を活用したそういった施設を誘致ができないかなと。そうすると高齢者の皆さんもある程度安心して生活ができるんじゃないかなというように思うんですけども、たまたま重富駅下の空き地がちょっとあることはあるんですけども、ちょっと値段の高いかもわかりませんけども、それはちょっと考えとってください。どうにかしないと何か廃れる一方で、ちょっと大変な地域になるんじゃないかなというふうに思いますので、そこらへん、市長の考えがございましたら、答弁をお願いいたします。なかったらいいです。 ◎市長(湯元敏浩君) 重富駅の改札口のほうも結構さら地がありまして、寂しい感は非常に共有しているところでございますので、何か1つのきっかけがございましたら、アンテナを高くして、重富駅の活性化に向けて動きたいと思っております。 以上です。 ◆9番(上村親君) それでは、学校給食センターのほうでちょっと質問いたします。まず、先ほどから教育長見ていますと、何か座ったり立ったりがちょっときつそうですので、2問ずつ行きます。よろしいですか。 まず、この背景なんですが、センターという、私もPTA会長したことがありましたし、そのときも大きな問題がございました。床のセメントの割れから大腸菌が出たりとか、それから、特に空調設備、汗をびっしょりかいた給食の先生たちが出てこられてひーひー言っている姿も見ました。そういったことを考えると、今回この学校給食の衛生管理基準、これが第一なのか、当然そうだろうとは思うんですけれども、老朽化も始まって、その基準に達していないというのは我々にはわかっているんですが、それと別に、正規職員が今現在何人いらっしゃるのか、そういったところを少し答弁していただけませんでしょうか。 ◎教育長(小倉寛恒君) 今、学校の教育活動で子どもが命を落とすということはまずめったにない、本当にないわけです。ところがやっぱり唯一落としかねないのが学校給食なんです。だから、国は衛生管理基準というのを設けております。平成8年に堺市で2人の児童が学校給食で、いわゆるノロウイルスで亡くなっておるんです。それで平成9年に衛生管理基準ってできまして、それを受けてできたのが蒲生給食センターです。その後、平成19年にまた死亡事故が起きて、平成21年に衛生管理基準がさらに厳しくなっている。そういうことで、それでできたのが三叉の給食室別棟、これがそれをクリアしている。あとは全部衛生管理基準全くクリアしていない、それを誰がクリアしているかというと、調理員さんたちが今の基準をクリアするように、いわゆるウェット方式、さっき議員がおっしゃったように、床に菌がいっぱいあるのを、ドライ方式、ドライ運用という形で、精いっぱい努力してやっておられるわけです。ところがこの給食調理員さんが、この自校方式だけで42名いるんですけども、42名のうちこの3年間で29名やめているんです。センターのほうはただの1人もやめていないんです。何が問題かというと、これは働く環境です。労働環境があまりにも悪すぎるということで、70%がやめるという組織は非常に異常だと思いますし、そのためにやっぱり何とか調理員さんたちの働く環境をよくしてやらなきゃいけない、この2つがやっぱり大きな要因であります。調理員さん今正規職員は3人おりますが、1人はことしで辞めて、あと2人が32年度まで、だから33年の3月には全く正規の職員はいなくなるという状況でございます。 ◆9番(上村親君) 32年度まで3人ということでございますけれども、この後正規職員はもう採用しないという方向になっているのかどうかというのが1点です。 それからもう1点、今現在松原なぎさ小学校、それから2校2園に別棟室から配食されているんですけども、この別棟給食室から出る給食の温度、それから、各学校について校長さん、教頭さんが検食されるわけです。そのときの給食の温度、これはどれぐらいの差があるのかどうか、その2点。 ◎教育長(小倉寛恒君) 姶良市になる以前に旧町時代に既に学校給食についての調理員さんの採用というのはなくなって、採用していない状況でございます。いわゆる現業職としては採用しないという方針で、用務員と調理員さんは採用しないということで、今一般職、非常勤の対応という形で取り組んできているわけです。 それから、給食の温度ですけれど配食してから自配校でどれぐらい温度差があるかというのは、ちょっと温度計ではかったことはないんですけれど、今の食缶というのはものすごく厚いです。性能の高い食缶でありまして、温度は全く30分以内で自配校に配るようにはしていますけれども、下がらないような、子どもたちに配食して、子どもたちに温かいものを食べられるようなそういった温度になっていると、実際に計測しておりませんので、ちょっと何度差があるかというのはここでは申しわけございませんけども、申し上げられない状況でございます。 ◆9番(上村親君) それでは、答弁のほうで、2020年度が実施調査です。21年度で10億1,860万円、2年間にわたる建築の初年度に係る費用ということは、初年度が10億1,860万円で、次年度にやはりこれぐらいの金額は必要ということになるのかどうかというのが1点です。 それから、もう1点は、加治木の学校給食センターこれを改築するとなると、今既存の給食をつくっているわけですから、これを別途どこか新築をして、その後に加治木のほうは壊すのかどうか。それについてちょっと答弁求めます。 ◎教育長(小倉寛恒君) 今、実計に載せておりますのは、まだ最終的には財政当局との調整というのはまだついていないところでございまして、例えば、今先ほど答弁いたしました、とりあえず、1つにセンター化した場合には、ああいうものになりますけれども、場所をいわゆるリスキーな部分を分散化するということであれば、それは2か所ぐらいに分けた方がいいということになるわけです。今、議員ご指摘の加治木給食センターにつきましては、あの場で別途市有地を中で探して、そしてそこに建設するということになりますけれども、これは工場になるもんですから、いわゆる住宅地には建てられないということがございます。そういうことで、市有地の中で工場として建てられる場所を適地として1つは考えなきゃいけないし、それから、2分化するんであれば、もう一つはまた別の場所に考えなきゃいけないということでございます。これは、仮のという言い方なんですけど、実計として、とりあえずこの年度から取り組みたいということでの意思表示でございまして、最終的な財政当局との詰めができていないということでございます。 ◆9番(上村親君) それでは、これは計画ですから、要請のほうに変えましょうか。まず、総合的に検討した場合、施設の分散化のカギも考慮する必要があるということでありますので、ぜひ、1か所に集中もよろしいでしょうけれども、私の考えは、加治木に近いところに1か所、それから姶良中心街に1か所、2か所ぐらいは必要なんじゃないかなというように思っております。あと児童生徒数でまたころっと変わってくるかもわかりませんけれども、そういったところも考慮していただきたいというふうに思っております。 それから、給食別棟室をあそこを改修するときも、少しやかましく私言った記憶ございます。それは何かといいますと、PTAの説明とか、保護者の説明が全くなかったんです。ですから、今回の給食センター、私ども自校方式で育った人間としては、できるだけ給食もにおいも食育だろうというふうに考えております。ですから、そういったことを考慮しますと、やはり丁寧な説明と、それから安全な食の受け入れの学校側の食ですか、そういったところも学校関係者と協議しながら、安全安心な給食の配食のほうに努めるように要請をしておきます。 それから、最後になりますけれども、グラウンドゴルフのほう、まず、都市計画のほうに確認をしましょう。フットボールセンター、やがてでき上りますね。人工芝のほうなんですけども、あなたが描いた人工芝、この人工芝グラウンド、サッカーの一般サッカーの会場が1面です。アンダー12が結局2コートとれる、そういう設計になっている。要はここをグラウンドゴルフを愛する方々は、ここでできるんだよねということを常々思っていらっしゃいます。私たちも、あそこを一般質問で言った手前、使われますよということで、安心されているんです。まずここをグラウンドゴルフ場として、多目的ですから、使えるかどうか、そこについてまずお答えください。 ◎建設部長(徳部健一君) ただいまのご質問につきましては、担当課長が答弁いたします。 ◎建設部都市計画課長(丸山修君) 都市計画課、丸山です。フットボールセンターの人工芝グラウンドにつきましては、グラウンドゴルフの使用は可能です。 以上です。 ◆9番(上村親君) ちょっと元気が出てきました。本当に喜んでいらっしゃいます。しかし、あそこにすると、自然環境がないわけですから、平坦で一本道ですから、それもあんまりおもしろくないなという意見もございます。贅沢な意見ですけれども、それから、公園の整備事業の下のほう、このソフトボールが2面できるとかなんとかいう話ですけども、ここも計画のほうでは、これでいきますと、グラウンドゴルフ場が8ホールが2面とれますね。これも使用可能なんですね。いいですか。 ◎建設部長(徳部健一君) お答えいたします。 そちらの多目的グラウンドのほうも使用は可能でございます。 ◆9番(上村親君) 市長のほうにも届いたかどうかわかりませんけども、姶良市、松山晋一郎さんから要望があったんじゃないですか。届いていない。 ◎市長(湯元敏浩君) 直接お話もありますし、要望書という形かわかりませんけども、手紙はいただいています。 ◆9番(上村親君) 関係課の方々もちょっと聞いといてください。史跡を生かした総合福祉公園の新設を(要望書)。 新たな姶良市市政再興のために日夜努力されていることを推察いたします。姶良に生きることができうれしい、姶良に育ってよかったと思える市政をしていただくよう願っております。 さて、湯元新市長が公約に掲げるグラウンドゴルフ場建設に関連して、一個人としての夢を要望として申し上げます。姶良の中央に位置する建昌城跡地の有効活用を図り、総合福祉公園にし、その一角にグラウンドゴルフ場をつくっていただければと考えております。 1つ目に、姶良総合福祉公園新設の基本的な考え、史跡の有効活用を図り、歴史の再考、自然環境の保全、観光の誘致につなげる。 2番目、自然環境を生かし、環境復元に取り組める学習の場や遠足の目的とする。 3番目、多世代のレクリエーションのニーズに対応した公園として整備する。 4番目、災害時の救援活動の拠点として活用されるスペースとする。 5番目、錦江湾、桜島の眺望を生かす景観を形成する。 ということで、この新設の基本的な考えです。要望する具体的な整備等もございます。まず、2番目に、グラウンドゴルフ場、最初6コースができる緑地公園広場、それから花木を生かした遊歩道、ランニングコースということで、いろいろ考えてあるんですけども、ただ、ここ懸念するところは、平成8年の上り線の桜島サービスエリアの裏側、ここが大きな土砂崩壊がございまして、それから、安全性が保てるかどうか、あそこの結局崖のほう修復すると、樹木を切らないといけない、そういったちょっと安全性が保てるかどうかわかりませんけれども、あそこも参考にして、今後この用地のほうを検討していただければというように思っております。 具体的な検討の余地があるのかどうか、それについて、答弁を求めます。 ◎市長(湯元敏浩君) 今、2つか3つほどに、大きな広場が必要というか、敷地が必要なので、そんなおいそれとあるわけじゃないんですけれども、2つ、3つ、ちょっとその建昌城も含めて、どのような手続になるのかわかりませんけれども、今、研究しているところでございます。 ◆9番(上村親君) 最後に要請しておきますけれども、姶良市のほうから、樋脇のグラウンド、樋脇高校の跡地なんですけども、結構行っていらっしゃいます。ですから、グラウンドゴルフされる方々は目が肥えております。ですから、ぜひそういったことも勘案して、今後の検討課題に入れていただければと思います。 これで質問を終わります。 ○議長(森川和美君) これで、上村親議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。10分程度とします。(午後3時21分休憩) ○議長(森川和美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。(午後3時30分開議) ○議長(森川和美君) 一般質問を続けます。 次に、18番、小山田邦弘議員の発言を許します。 ◆18番(小山田邦弘君)     登      壇  市政クラブ姶輝の小山田です。3月は施政方針を毎年取り上げているんですけれども、今回は実施計画を取り上げてみました。理由がございまして、ことしが特別な、ちょっとユニークな年のように感じたからであります。平成最後ということは申しません。 ことし、2019年度は、総合計画、それから、実施計画、それのスタートとして、キックオフとして2019年度の当初予算が頭をそろえて我々の前に出てきたという年でございます。実施計画は3年間これをやりますという意思が示されるものであろうかというふうに認識をしております。 これからあとの3年間ということは、我々の任期、それから、市長の任期、期間中にこの町で起こるであろうことがそこにある、つまり湯元市政のエッセンスがそこにあるのではなかろうかと、それを見通すべく、今回は実施計画を中心にお話を伺っていこうというふうに考えた次第です。 それから、3月で勇退される職員の皆様方、本当に今までありがとうございました。ただ、これから1時間が卒業試験ということで、最後まで気を抜かずおつき合いいただければというふうに考えております。 それでは、質問事項1、実施計画について。 要旨1、実施計画とマニフェストについて。 今般示された実施計画は、今後の本市の設計図のようなものと理解している。この中には市制施行直後から検討されたものも含まれ、当然、市長のマニフェストで挙げられたものも含まれていると思われる。 市長としてはマニフェストをどの程度反映できた実施計画になっていると認識されているか。 要旨2、総合戦略との関連性について。 実施計画は、総合計画と総合戦略の各施策を推進するために策定されたものという認識が示されている。しかし、冒頭のまちづくりの基本的な考え方や実施計画の基本方針では総合戦略との関連性が示されていない。 総合戦略と総合計画、実施計画の位置づけを改めて示せ。 要旨3、実施計画策定の考え方について。 実施計画を策定するにあたり、どのような基準で優先順位をつけたのか、そして今回示された6つの政策分野で特に注力する分野はどこになるかを示せ。 以上で、壇上よりの質問を終わります。
    ◎市長(湯元敏浩君)     登      壇  小山田議員のご質問にお答えします。 実施計画についての1点目のご質問にお答えします。 施政方針において申し上げましたように、重点的に取り組むべき事業として、全天候型こども館の設置、公立大学法人の大学もしくは短期大学の設置、防災や減災への対応、駅前を中心としたまちづくり、中山間地域の振興、健康寿命の延伸を目的としたグラウンドゴルフ場の整備などがあり、実施計画には、これらを着実に進めるために、年次的な計画として掲載しております。 なお、複合新庁舎の整備やかごしま国体・かごしま大会への対応など、規模の大きな事業を並行して進めなければならない現状の中、数値化して申し上げることは難しいところですが、可能な範囲で推進すべき事業は反映できたと考えております。 2点目のご質問にお答えします。 総合計画は、姶良市の最上位に位置する計画であり、政策課題への対応及び時代や住民のニーズを盛り込んだ計画となっております。 実施計画は、総合計画の基本計画を具現化するため、向こう3か年間に行うべき事業の概要とその規模をお示ししたものであります。 また、総合戦略は、東京一極集中の是正など、国が掲げる地方創生に呼応した戦略で、人口減少対策などを重点項目として、2016年2月に取りまとめたものであります。 この戦略は、総合計画の中からまち・ひと・しごとの創生に特化し、戦略の根幹となる人口減少対策や地域産業の振興に関する施策など関連する施策を抽出し、目標とする人口8万人を達成するために、どのように政策誘導していくかを示したものであります。 したがいまして、総合戦略は総合計画に包含されており、総合戦略に掲げられている各種事業も実施計画に掲載され、予算化もされて、事業は継続的に進められているとの認識であります。 3点目のご質問にお答えします。 実施計画に掲載している政策分野ごとの各事業は、いずれも総合計画の基本理念の実現に向けた重要な事業であります。 したがいまして、重点プロジェクトとして一体的に取り組むべき事業もございますが、実施計画を策定する上で特に優先順位は設けておりません。 以上、お答えといたします。 ◆18番(小山田邦弘君) それでは、再質問をしてまいります。 実は、前市長のときにも違う言葉で同じようなことを伺ったことがあります。それは、そのときは政策決定のときのものさしはなんでしょうかというようなことをお聞きしていたんです。そのときに私が申し上げたのは、市民満足度調査なんかを使って市民目線をうまく取り込んでくださいというようなお話を申し上げました。ただ、あのときは前市長は2期目でいらしたのでそういうことを申し上げた。 今回、私が市長にお聞きしたいのは、実はそのときとちょっと違うなというのがございます。市長は市長選に2度チャレンジされて、ご自分の夢や意思を広めて伝えていかれて、その座を獲得して、1年を終えて2年目に入ろうというところなので、やはりマニフェストは受け入れられたということを1つの結果として捉えるならば、夢や意思をたくさん盛り込んだ政策決定をなさっていいんではないかと私は思ったところです。 そういった意味で、今回、この3つの質問を出しているわけですが、順次お聞きしていきます。 まず1点目のところでは、可能な範囲でご自分のお考えを推進すべき事業は反映できたというふうにされておりますが、数値化することは難しいということで、そんなもんかなと思うんですが、例えば仮に3年後、この一般質問でもですし、マスコミ何かのインタビューでも必ず聞かれます。マニフェストはどれぐらい達成できましたかというようなことで言われるので、それの前調査ができたらいいなと思ってこれをお聞きしたところなんですけれども、結局数字ではできないけれども、マニフェストに上げられていた項目は、ほぼ盛り込めたというふうにお考えでしょうか。 ◎市長(湯元敏浩君) そうですね。政策として掲げたものは盛り込めていると思います。 じっくりやるものと急いでやらなきゃいけないものっていうものがそれぞれ有りますので、種を植えて土でずっと芽を出すのを待つのと、それと、すぐ芽が出てくるものってありますので、その辺のところを年次的に、そして、実施計画と3年間を見ながら、そして総合計画で見ながら配分をしながらやっていくと。 そして、それにその4つの施策だけをやっていればいいというわけじゃないので、これまで引き継いできた行政の継承性も含めてそれをやらなきゃいけないもの、それと、今後国体も含めた、あと10周年も含めた、そういったものの予算化もございます。ですから、額ではなく気持ちとして進めていくという中での最初の予算で盛り込めたし、実計の中でもその計画を話し合いの中で、それで反映できていると思っております。 ◆18番(小山田邦弘君) きのうですか、同僚議員の質問の中で企画部長がそのあたりのようなご答弁をされていて、やはりそこはいろんな形でご相談しながら決められるんだろうなというふうに思ったところですけれども、私は市長になったことがないのであれなんですが、もしなろうとしたら、どうして聞いてもらえないんだろうとかと思うような気もするんですけれども、何か自分の夢を実現するのに壁だなと感じたようなものはないですか。一番感じるのは、やっぱり財源の問題でしょうか。 ◎市長(湯元敏浩君) これはあくまでも個人的な考えで。 私、民間にいたので、民間だとある企画ができると機を逸しないために非常にスピード感を持ってやりますが、やはり皆様方の税金を扱っているこの業種というか、このお仕事については、非常に慎重に考えたり、そして、そこの費用対効果、そして、将来にわたってその計画がいいのかということも含めながら、じっくりと検討しなきゃいけないものもあるんだなというふうにも感じております。 以上です。 ◆18番(小山田邦弘君) 本当にいろんな要素がある中での総合的な判断をされているんだろうなというふうに思います。 私も、今回いろんな会派で勉強をさせていただいて感じたところです。もしかしたら財源だけではなくて、本当はそういう夢を実現するためには上位の条例を改正したり、条例をつくったり、それから、上位計画を持ってきたりとかというのも我々がお手伝いというんですか、一緒に夢を形にしていくときにはそういうことも考えていかなくちゃいけないんだというふうに思ったところで、今のようなご質問をさせていただきました。 市政としての事業の継続性もということでしたけれども、一昨日の質問の中でもありましたが、続けなきゃいけないというものあるんでしょうけども、本当ははずしてもいいんじゃないかというような事業というのはなかったもんでしょうか。 ◎市長(湯元敏浩君) このことも非常に実施計画や予算を組む中でもう一度洗い直していただきました。 私も想像しておりました。いっぱいあるんだろうと。意外とないもので、大事なものをやっぱり積み重ねているなということもあります。しかし、そこで時代の流れによって検証というものは続けていかなきゃいけないと思っております。 ◆18番(小山田邦弘君) 難しいですね。先般の姶輝の同僚議員がこの場で同じような質問を財政の方とやりとりをして、事業終了したものはあるけれども途中で切ったものはないんです。というような説明で、そのときに感想めいた形で、事業を切ることなく新しいものを加えていくというのは財政的に大丈夫なのだろうかということをおっしゃって、私も全く同じ感想をそのときに思いました。 私は今、実は常任委員長を1つお受けしていて、そこの場で今回の当初予算を見る中で、ちょっと委員長なんで個人的な思いを皆さんの前で言えなかった。ちょっとここで言わせていただくと、ちょうど削減というんですか、これで本当に大丈夫なのかと思ったところがあったので、今回、ちょっとお話してみたいと思うんですが。 生活保護扶助費が削減されているわけです。昔から何とか減らせないのかというのは、どこかに皆さんあると思うんです。だけど減らすのはなかなか、私なら怖いなという感じです。要は、本当のセーフティネットの部分になるだろうから難しいだろう。 予算審査してみると、5年間の決算の動きを見ながら今回削減に動いたということで、それはもしかしたら英断かもしれないし、適正な予算配分になるのかもしれない。ただ、そういう部分をある意味つまんでいって、新しいものを入れていくというのは、これはやっぱり勇気がいることだろうなと思います。そういう部分をつまんでいく。そして、そこに新しいものを入れていくというふうに踏み切れたその根拠をお示しください。財政でも結構です。 ○議長(森川和美君) 小山田議員、もう少し具体的に。 ◆18番(小山田邦弘君) 財政的なところもあろうかと思います。 それを、市長と相談をする中で、今回、この部分をカットしてでも、例えばNHKの番組を入れてみようとかっていうふうにできたというわけです。その削減できたという根拠です。 ◎総務部次長兼財政課長(米澤照美君) お答えいたします。 今、議員から言われました生活保護費の削減つきましては、これまでは同額で合併後ほとんど計上を当初予算ではさせていただいておりましたけど、これまでの実績と、それから、ここ2年ぐらい国庫への返納金というのもありまして、実績を見越して計上させております。その結果、昨年度よりは減額となっているということでご理解いただければと思います。 以上です。 ◎保健福祉部長(松元滋美君) あと、細かな部分でもございますけれども、自立支援に向けた、就労支援に向けたサポートをしていると、そういう中で生活保護からの脱却というのが目標にもなるわけなんですけども、それが大きな効果が出たというわけではないんですが、年金関係においても、これまでもらえなかった年金についてもらえるようになった方々がいらっしゃって、その分、生活保護からもらわずに年金のほうに変わったという場合の数字もございますので、財政次長が申し上げました総体的な数字の結果として、今回は若干減らしたというところでございます。 ◆18番(小山田邦弘君) 財源厳しき折ということがずっと語られている中で、事業を減らすことなく新しいものを入れていくというときには、やはりどこかでつまんでいかなくてはならないところが出てくる。 私が今回気づいたのは、私どもが所管する部分だった。多分、ほかの委員会のところでもあるんだろうなというふうに思います。その部分に関しましては、予算審査特別委員会の中で触れていきたいと思いますが。 今後も潤沢な予算が、財源が待っているとは思えないので、これから3年間、あるいはそれから先も我々はどのくらいつままれたのかというのをしっかり見させていただきたいというふうに思います。 それでは、2点目の質問に移りたいと思います。 総合計画と総合戦略の関係性だったんですけど、これは実はここの中にうまく取り込まれていないからなということだけだったんですが、基本的には内包されているものだろうというふうに思っておりましたら、やはりこの中に包含をされているというご回答をいただきました。 答弁書の中にもありますけれども、総合戦略につきましては見直しが、KPIを見て見直しがあったりしたわけですけれども、それのできによって総合戦略に影響したものはなかったのでしょうか。 ◎企画部次長兼企画政策課長(松林洋一君) 総合戦略につきましては、いわゆる数値目標(KPI)を定めながら、毎年検証をいたしているものでございます。 その中で、既に目標を達したものなどについては、KPIを、目標の数値を上げたりといったような作業は毎年行っているところでございます。 以上でございます。 ◆18番(小山田邦弘君) ということは、KPIを達成したから事業が終わったということじゃなくて、そのまま事業継続で、さらに高次化した事業があるということですか。具体的にはどんな事業でしょう。 ◎企画部次長兼企画政策課長(松林洋一君) 二通りございますが、まずは目標達成をして、それで終わりのものもございます。 というのは、例えば先ほどちょっと別な一般質問の中で出てまいりましたが、鹿児島市を中心とした連携協定の仲を設置しましょうといったようなKPIがあったとします。それは実現をしましたので、それは目標達成と、それで終わるものもございます。 ただ、それではなくて、例えば就業人数をふやしましょうねといったような数字が目標に達してしまった。なので、またさらに大きな目標を掲げましょうねといったようなことはやっているところでございます。 以上です。 ◆18番(小山田邦弘君) 総合戦略という話が出てきたときに、予算のつけかえみたいな作業というんですか、これは総合戦略でもともとやっていたもんだからとかというようなことをやったような覚えがあるんですけども、そういう意味では、国から下りてくる予算をうまく振り分けていけるものでいいなと思ったんですが、だんだんそうやって続けていけるようなものもあるのであれば、例えば総合戦略でやっているこういうことと総合計画の中でやっていることとで相乗的な成果が出てくるものかなというふうにして期待したんですが、本当に内包されていると、あまりそういう相乗的な効果というのは、政策的な相乗効果というのはあまり期待できないというふうに考えておいてよろしいんでしょうか。 ◎総務部長(福留修君) 今、総合戦略の中で出ているKPIというのは、どちらかというと私ども行政側も少し未熟な部分があってのことかもしれませんけれども、どちらかというと、成果目標的なところが目標値としてなっているのかなと。 今後もずっと引き続き行うという理由としては、やはり効果がもうちょっと見えてくるというのには、それを検証するにはまだ時間がかかると。 例えば姶良市内に雇用を受け入れる働く場がたくさん出てきて、姶良市内にそのことでどんどん定住をしていく人がふえていくかというのを見るためには、やはり国勢調査などの、ああいった5年とか、ああいったスパンで見ていかざるを得ないという事情もあります。 それを考えますと、今回の総合戦略が持っている、期待される機能というのは、やはり人口増というものでございますので、そして、そこを少しフォローするという意味で子育て支援とか、そういったものがKPIとして上がっているのかということを考えますと、その効果を見ていくためには、やはりちょっと長いスパンが必要なので、このKPI、成果目標が達成できたからといって、その場でどんどん事業を入れかえていくということにはならない、そういうタイプの事業がこの総合戦略の中に集めてあるというふうに、こちらとしては思っているところでございます。 ◆18番(小山田邦弘君) ということは、安定的に町を見ていこうと思えば総合計画を見ていけば間違いはないだろうということかなというふうに認識をしたところでございます。 それでは、ちょっと早いですが3点目に移りたいと思います。 実施計画を策定する上で、優先順位は設けておりませんというご答弁をいただきまして、私の間違いでした。これは優先順位という言葉ではなかったです。どちらかというとどういう強弱をつけたんでしょうということをお聞きすればよかったなというふうに回答を見て思ったところでございました。 そこで、皆さんにお配りしているペーパーがあろうかと思うんですが、これは、実は実施計画に書いてあります2019年度から2021年度の3か年の6つの政策に対する事業費を足し上げてみたものなんです。これを見ていくと、この3年間でこの町がどんなところに力を入れていくのかというのが見えてくるのではないかというものをグラフ化したものでございます。 ちょっとカラーではないので申しわけないんですけれども、一番下のところが協働自治、その上が子育てになって、その次が教育文化、健康福祉、産業交流、安全安心という形でくみ上げています。 これを見て、最初にちょっと財政の方にお聞きしたいんですが、本市はこのごろ年間300億円ぐらいの予算を必要としているわけです。これを見ると、大体130億円から170億円ぐらいになって、残りはこの上になるんでしょうけれども、ほかの部分というのは人件費とか、そういう経常的な固定費というふうな認識でよろしいでしょうか。ちょっとざっくりとしたところで結構です。どうせ100万円以上は大金としか思えない男なので。 ◎総務部次長兼財政課長(米澤照美君) お答えいたします。 この一般会計の中には、事務事業の数としましては600ちょっとあります。その中で、政策的な経費というのが360ぐらいございます。残りの300事業につきましては経常的な事業ということでご理解いただければと思います。 以上です。 ◆18番(小山田邦弘君) 大体そういうところかなというふうに思ったところなんですけれども、これを見て一番気づいたのは、協働自治というところが2019年度10億円、2020年度13億円ちょっと、2021年度が36億円というふうに3倍を超えてくるわけなんです。一番目立つ変化をしているんですけど、大体理由はわかるんですけれども、これぐらい膨らんでくる理由はなんでしょうか。 ◎企画部次長兼企画政策課長(松林洋一君) 協働自治の中に盛り込んでおります複合新庁舎建設事業、これが大きな要因でございます。 ◆18番(小山田邦弘君) そういうことだろうと思います。つまり、複合新庁舎がいよいよ動きだすということをわれわれは感じなくてはいけないということがこれでわかります。 それから、ぱっと見たときに思いますのは、実は健康福祉というのはほとんど変わりません。先ほどつまんだ話をしたところですけれども、そんなに変わりません。 もう一つふえているのが教育文化です。これは先ほど一般質問であったところなんで皆さんおわかりかと思いますが、この部分が大きくなる要因をいま一度お願いいたします。 ◎教育部長(竹下宏君) この給食センターの建設費ということで、2か年に分けて計上をしておりますが、先ほど教育長の答弁にあったとおり、まだ財政とも最終的な詰めは行っておりませんので、頭出しという形での数値ということでご理解をいただきたいんですけれども、今の学校給食施設が老朽化をしているという現状を踏まえまして、食の安全性を確保するための整備事業ということでご理解いただきたいと思います。 ◆18番(小山田邦弘君) これから突っ込んでみようということを全部答えられましたが、優先順位ではありませんけれども、これから本市がアクセルを踏み込む領域がぱっとわかるような気がします。間違いなく新庁舎のことであり、給食センター、これはこの3年間でしっかり我々は見ていかなくてはいけない。 同時に思ったのは、こういうふうに市が動くときに我々議会が体制を持っているかなというふうにも思いました。もしかしたら、今の時点でもう1回、庁舎建設なんかは特別委員会があってもいいんじゃないかと、それぐらいのはっきりした違いを感じたところです。 ただ、もう一つ、ここの数字の中で見えてくるものがあります。例えば庁舎、それから、給食センターのような大きなものをこれからつくっていこうということで、ここの金額が上がったということだけではなくて、この下に書いているところ、協働自治のところが12、子育てが3、教育が6、健康福祉が2、産業交流4、安全安心6、新規事業の数を数えてみました。協働自治に12個新規事業が盛り込まれていました。 私は、今回いろんな一般質問を聞いたりして、市長の答弁を聞いたりして、市長が中山間も含めてそうですけれど、コミュニティ問題をすごく熱く語っていらっしゃるのをお聞きして、そういう1つがこういうふうに新規事業に出てきたのかなというふうに思ったところです。 それは金額ベースとは別で、やはりまちづくりの中でここに力を入れていきたいというのが出たのかなというふうに思ったところなんです。それが、ものさしじゃないですけれども、市長がひとつここに、この3年間のまずここに力を入れたいんだというふうに私は受け取ったところなんですけれども、市長、この辺りはどのようにお考えでしょうか。 ◎市長(湯元敏浩君) まさしく額では少しですけれども、姶良市がこれまで手が届かなかったところ、こういったところも手をつけていかなきゃいけないという気持ちは反映されていると思います。山間部のこと、あと、防災のこと、そういった施設等々を整えること、こういったものを本当に、項目はふえてますけれども、額はそんなに大きくないですけれども、そういった形で、新規事業という形で多くなっているというのが反映されていると思います。 ◆18番(小山田邦弘君) 教育委員会にもちょっと聞いてみましょうか。 教育分野もすごく新規事業がふえているわけですけれども、特に長寿命化ということもありましょうけれども、新規事業でこれはという一押しがあればご案内ください。 ◎教育部長(竹下宏君) 教育部のほうの新規事業ということで6つの事業を上げておりますけれども、まだこれは頭出しの状況でありますが、公立短期大学の教育分野での頭出しの事業、それから、学校の長寿命化計画の策定事業ということで、これが少し大きくなるとは思います。 そのほか、歴民館の総合展示改修事業、それから、特別展示事業、義弘公の没後400周年関係の事業、それと、先ほど出ました学校給食調理場整備事業ということで、もう1件がグラウンドゴルフ場の建設が整備事業ということで、この6つの事業が大きなものになっております。 以上です。 ◆18番(小山田邦弘君) 6つの政策分野でこれを1つずつ確認していったら、次からの一般質問のネタをいっぱい配ってしまうことになるので、もうこれぐらいにしておきますが、最初の協働自治の部分について、12個もいっぱいあって、私は何かもう1回みんなのつながりを何とかしようという形ができて、すごくいい新規事業が並んでいるなというふうに感じているところなんですが、総務部長にお聞きします。 数年前に、ここにおいて自治基本条例の制定のお考えはないですかということを申し上げまして、市政が始まったころから検討しておりますが、まだ時間がということでそのときはご回答をいただいております。あれからまた何年かたちまして、さらに3年、それから、8年先のことを考えていらっしゃるようなところに、要素としては出てきているんだけれども、まだやはりそこに手をつけるところまではいかないのかなというふうに思ったわけですが、今回の総合計画や、あるいは実施計画を考える際に自治基本条例の検討はなかったのでしょうか。 ◎総務部長(福留修君) 自治基本条例そのものの作業というものには、具体的にはまだ進めておりません。 それにはちょっと理由がございまして、私どもが地方自治体のこの行政を進めていく上で、我々役所側の行政というポジション、それから、議会というポジションというのがあって、それがこれまでいろんな行政というものを回していたというふうに思うわけでございますけれども、今回の姶良市が合併したということによって、どうしても上で、機関車側のほうが一生懸命客車側のほうへどんどんエネルギーを注入しながら進んでいくというよりも、客車側のほうにもちょっとエンジンがついていないといけないんじゃないかということを感じたわけです。そうしないと、周辺部がさびれるというその懸念を払しょくすることはなかなか難しいんじゃないかと。 その関係で我々が思ったのが、第3の人の出現を待つという意味だったわけです。その第3の人というのが、いわゆる地域の中からボランタリーな人たちがあらわれてくれることを待つということだったわけです。そのための枠づくりというのがコミュニティ協議会だったというふうに私は理解しているつもりです。 そのコミュニティ協議会、第3の人たちが、ボランタリーな人たちがいろいろ動く中でも、やはりリーダーシップを取る意味では、そのリーダーの人たちには道徳観とか、また、倫理観とかを持ちながら、みんなをまとめて引っぱっていってほしい、リーダーになってほしいという思いがあって、これまでのいろんな議会の答弁の中でもそういったことを中心にお話ししていたと思います。 ちょっときざな言い方をすると、哲学的なこともちょっと要素として入れながら答弁してきたつもりです。結構それがやかましいとか、わかりにくいとか、いろいろお叱りも受けたわけでしたけれども、そういうことだったのかと思います。 ですから、今、この第3の方々がかなりいろいろ活動をしていただいて、そして、リーダーシップを取っていく上で、その中で、道徳観とか、倫理観を持った人たちが理念を少しずつ醸し出していただいたその中に、自治基本条例を生み出すエネルギーのようなものが隠れているんじゃないかと。そして、それがどんどん醸し出してきたときに、私どもがそれを包み込んで条文にしていくと。そして、それを議会にお諮りして、議会は議会でまたそれを見ながらいろいろ審議していただき進めていただくと、これが自治基本条例のなる姿だというイメージが私どもとしてはあったもんですから、そのためには、自治基本条例を進めるためにはまずはコミュニティ協議会とか、弱体化しつつありながらも頑張っておられる自治会とかが一生懸命頑張っていただくことで、そういったことが醸し出されていくんじゃないかという思いから、それを待つというようなことです。 今すぐの結果とか、先ほどの成果という理屈から言うと、自治基本条例に対する成果というのは、全くまだないわけでございますので言いわけじみてはおりますけれども、そこはやはりそういった第3の人たちのおもいがちょっと吹きあがってくるのを待つというところが、今のところはそういう状況だというところでございます。 以上でございます。 ◆18番(小山田邦弘君) 前回よりは大分コミュニティが動いているので、近づいたかなというふうなお話をしていて感じるところではあります。 今回の一般質問の中でも、自治会加入をどうしたらいいんでしょうかとかっていうの、いっぱい出てきます。これは別に議会の中だけでなくて、市民の皆さん方も、ごみ捨て1つ、街灯1つのことで、やっぱりそういう話になるんだろうと思います。加入、未加入みたいな話に。 ということは、第3の人たちかはわかりません。しかし、自治会って何なのというのは、やっぱり出てきているんだろうと思います。それを考えるいい機会でもあると思うんです。前回も申し上げましたけれども、数年かけてこれを決定するプログラムを走らせる市もあるわけで。 例えば市政10周年をするときにつくるというんじゃなくて、市政10周年のときから市民一人ひとりがみんなと一緒に自治とか、自治会を考えるような場をつくっていくというのも、私はもう1回姶良市を再起動させていくときには、必要な要素ではないかと、それが何となく来ているんじゃないかなと。その動きとして、実計にもこういう形で12個もの新規事業をここに充ててきているんではないのかなというような気がした次第です。 10周年を機に、自治基本条例をつくろうとは申しません。それを考えるスタートを検討いただけないでしょうか。 ◎総務部長(福留修君) その件につきましては、私どもも課題だというふうには思っておりますので。 確かに、今、具体的にご指摘いただいた自治について、または、自治会について考えると、みんなで考える、市民みんなと一緒になって考えるという場を設けるというご提案については、その自治基本条例につながるような行為だというふうに思いますので、また、今、直接的に所管している部署とも協議しながら、そういったレールに乗せていけるように努力したいというふうに思います。 以上でございます。 ◆18番(小山田邦弘君) エンジンになってとか、客車になってということもありますけれども、何かふつふつと動いているときには、どこかに穴を開けたらそこから吹きあがることもあろうかと思います。今、何となくそういうところまできているような気がします。そのエネルギーを大事にしていただきたいというふうに感じたところでございます。 今回は、ちょっと小難しい話になりましたけれども、数字で見たら、我々の町がこういう方向に向かっていくというのが皆さんと共有できたというふうに私は信じています。 議会と執行部側は二元代表制で、ある人から見ると反対勢力のようなふうに捉える方もいらっしゃいますけれども、私は全くそうは思っておりませんで、今回、総合計画で掲げているビジョンを、この角度から見たらこう見えます、こういうこともありますというのを違う位置から、違う立場からお声かけさせていただくというのが我々の仕事であろうというふうに信じております。 そして、今回掲げたビジョンが、逆に8年先ではなく、前倒しでやってくることを期待しまして、私の一般質問を終わります。 ○議長(森川和美君) これで小山田邦弘議員の一般質問を終わります。 ○議長(森川和美君) 以上で、本日の議事日程は全部終了しました。 したがって、本日の会議はこれをもって散会とします。 なお、次の会議は3月11日午前10時から開きます。(午後4時17分散会)...